「SNSって怖い」経団連会長が森喜朗の女性差別発言に“火に油”もメディアはスルー
#五輪 #オリンピック #森喜朗 #経団連 #中西宏明
“炎上の聖火リレー”が止まらない。
五輪開催が危ぶまれる中、さらに「もうやめたら?」という世間の空気を後押しした森喜朗氏の女性蔑視発言。「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」という根拠のない時代錯誤の発言に、自民党内からも批判の声が上がり、ついには辞任の意向が伝えられている。
しかし、そんな騒動の最中に経済界の重鎮が“援軍”に加わった。「財界総理」とも呼ばれる経団連会長の発言が火に油を注ぎ、二次炎上しているのだ。
「経団連の中西宏明会長が、8日の会見で森氏の発言に触れ、『日本社会っていうのは、そういう本音のところが正直言ってある』『こういうのをわっと取り上げるSNSってのは恐ろしいですよね』と述べました。中西氏はフォローしたつもりだったのかもしれませんが、女性差別を勝手に一般化した上に、SNSに責任転嫁した最悪の発言です。その後、『ダイバーシティ(多様性)に対する配慮に課題があるという意味』と説明しましたが、すでに後の祭り。ネットでは『ジジイは黙れ』と大炎上しています」(週刊誌記者)
ここまでくると、騒動を沈静化させるフリをして、実は森氏を叩き落とす為の発言だったのかとさえ疑ってしまうが、興味深いのが大手メディアの反応だ。経団連会長の中西氏は日立製作所の会長。ボロボロだった業績を立て直し、「日立の奇跡」と呼ばれたV字回復を成し遂げた立役者のひとりだけに、その発言の重みはある意味、森氏以上だった。広告代理店関係者はいう。
「森氏に対しては『辞めろ』『問題だ』の大合唱ですが、経団連会長の発言は見事にスルーでしたね。反・自民の朝日や毎日は取り上げましたが、読売や産経はスルー。テレビも似たような感じでした。日立はマスコミ各社にとって大事なスポンサーなので、当然の処置でしょう。アスリートや芸能人も同様で、ナショナルクライアントの日立にケンカを売るわけにはいきません。二枚舌とはこのことです。
森氏の発言に対しては、IOC(国際オリンピック委員会)も『不適切』との声明を発表し、国際問題になっている。そんななか、世界有数の総合電機メーカーのトップがそれに追従したとなれば、ダメージは計り知れない。不買運動なども起きかねません。担当者は真っ青な顔で『森さんにはさっさと辞めてもらって、早くこの騒動は終わりにして欲しい』と話していました」(広告代理店関係者)
こんなことをしているうちに、どんどんと開催が遠のいていく……。
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