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モバイルゲーム市場で中国がアメリカに肉薄!日本企業はバンナムが3年連続トップに

中国パブリッシャーが躍進した2020年のモバイルゲーム市場

 全体を通して見てみると、新型コロナウイルスによる巣ごもり需要拡大の影響もあって、2019年より非ゲームアプリの収益割合が伸長し、約6割はゲームパブリッシャーの収益という結果になった。

 特筆すべきは、2019年のランキングとの比較で、中国企業が大きく躍進したことだろう。今回発表された上位52社のうち、中国企業のランクインは15社。2019年は11社だったので、大幅に数を増やしたといえる。

 強豪ひしめく中、1位となったのは『クラッシュ・オブ・クラン』のSupercellや『フォートナイト』のEpic Gamesの親会社のテンセント、続く2位は『荒野行動』や『Identity V 第五人格』でおなじみのネットイース。どちらも、中国パブリッシャーだ。2019年から中国パブリッシャーの台頭は続いていたが、2020年は全ランキング中15社を占めるまでになった 。

 現状、1位はアメリカで16社だが、かなり中国パブリッシャーが肉薄していることがわかるだろう。米企業では、4位にActivision Blizzard、5位にZyngaがランクインしている。

 Zyngaは『トゥーンブラスト』をはじめとするカジュアルゲームが好調だったトルコ企業Peakを買収したことで、2019年は11位だったが、トップ5に食い込む躍進ぶり。

 1位と2位が中国なら、3位と4位はアメリカ? と思った方もいると思うが、3位はアイルランドのパブリッシャーであるPlayrix。Playrixという名前でピンと来なくても、『Homescapes』や『Gardenscapes』の会社といえばわかるのではないだろうか。

 この2つのゲームはどちらもパズルゲームなのだが、2020年に「これじゃない広告」でも話題となった。この広告は一時やたらと目にする期間があったので、この会社か! というゲーマーもいるだろう。

 世界の強豪パブリッシャーがひしめく中、3位のポジションを獲得するのは広告だけの効果ではなく、パズルゲームとしてしっかりしたものを出し、定期的なアップデートをしているからなので、モバイルゲームがよくできている証明でもある。2019年には7位だった同社だが、1年で大きく順位を上げた格好。

 中国パブリッシャーの躍進という視点で見ると、今回12位にランクインしたLilithが大きく順位を上げている。同社は、全世界で4,500万ダウンロードを突破している『Rise of Kingdoms ―万国覚醒―』(略称:ライキン)という戦略シミュレーションが看板タイトル。このゲームのヒットを受け、2019年の27位から12位へと大きくジャンプアップした。

 

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