羽生結弦の3連覇も幻に? 気づけばあと1年で「北京冬季五輪も無理」の声
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3連覇どころか、戦う機会さえ与えられないかもしれない。
現在、国民の大きな関心事となっているのが五輪開催の可否。世論調査では「無理」という声が多数を占め、そこに東京五輪組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言も加わって、いよいよ開催が危ぶまれてきたが、危機に瀕しているビッグイベントは東京五輪だけではない。
北京冬季五輪の開幕日は来年2月4日。こちらもすでに1年を切っているのだ。前回の平昌五輪では、女子スピードスケートで3つの金メダルを獲得したほか、男子フィギュアで羽生結弦が2連覇を達成。羽生は北京五輪で、94年ぶりとなる3連覇の期待がかかっている。
「昨年12月の全日本選手権を制した羽生がまず目指すのは、3月の世界選手権です。コロナであらゆるスポーツの国際大会が中止になるなか、国際スケート連盟は1月末に大会開催を発表。今回スウェーデンで行われる世界選手権は、五輪出場枠が決まる大事な大会で、男子日本代表チームは羽生のほか宇野昌磨と鍵山優真が参戦します。
羽生は北京五輪について、参戦するかどうかの意思を一切表明していませんが、全日本で羽生が出した得点はパーソナルベストに迫る数字で、五輪でも十分表彰台に上がれるレベル。世界選手権で勝てば、当然『北京も』という話になるでしょう」(週刊誌スポーツ担当記者)
10代の頃から世界のトップに君臨してきた羽生は、現在26才。集大成を飾る大会として、次の五輪は申し分ない舞台だが、さすがの羽生もコロナには勝てない。「まだ1年もある」と考えるか、「もう1年しかない」と考えるか判断は分かれそうだが、微妙な状況なのは間違いない。
「コロナの発生源と言われる中国は封じ込めに成功しましたが、問題は出場予定国の状況です。冬季五輪は競技の性質上、メダルが特定の国に偏りがちですが、前大会のメダル獲得数上位は、アメリカ、ドイツ、フランス、スウェーデン、オランダ、イタリアなど、コロナ感染率が高く、ロックダウンをやっているような国ばかり。開催地の中国は安全でも、“そもそも国内予選ができるのか?”という問題があります。
さらに、ここにきて状況をややこしくしているのが、中国国内の政治問題です。中国当局によるウイグル弾圧や香港の民主派弾圧に対し、人権団体や欧米の政治家から非難の声があがっており、開催権の剥奪やボイコットを示唆する意見が出始めています。コロナに人権問題を絡めて出場を見合わせる動きが出てくれば、やがては大会の開催や出場に疑問を呈する声も出てくるかもしれない。人権問題について中国が譲歩することは考えにくく、『平和の祭典』とは程遠い雰囲気になるかもしれません」(フリーのジャーナリスト)
コロナ禍は過ぎ去っていても、保安上の理由で無観客になるかもしれない北京冬季五輪。果たして、どうなるのか。動向を見守りたい。
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