“ガラスのエース”ロッテ・佐々木朗希「投げなくても1軍」VIP待遇の是非
#野球 #大谷翔平 #ロッテ #佐々木朗希 #千葉ロッテマリーンズ #令和の怪物
秘密兵器とはいえ、このまま永遠に出番がなければ本当の“秘密”になってしまいそうだ……。
高校生史上最速となる163kmを記録し、“令和の怪物”と呼ばれるロッテの佐々木朗希が、一向に頭角を現してこない。4球団競合の末、2019年にドラフト1位でロッテに入団したものの、デビューイヤーは1軍はおろか2軍でも登板機会はゼロ。それでも昨年は1年を通じて1軍に帯同するVIP待遇で、今年のキャンプも1軍スタートだが、相変わらずのスロー調整だ。
「今年はコロナのせいで、高卒の新人に話題になる選手がおらず、キャンプ取材の報道陣のお目当てはもっぱら佐々木ですが、どうにもパッとしません。ブルペンに入っただけで大騒ぎですが、里崎智也(野球評論家)が『ブルペンでキャッチボールをしただけ』と、吐き捨てたように、全力投球には程遠い内容。8日にブルペンで投げたのも5日ぶりで、捕手は立ちひざ、しかもたった20球でした。日によっては練習も別メニューで、他の投手陣が投手と内野手の連携プレー、バントシフト、牽制など、実戦的な練習を消化するなか、佐々木だけはプールトレーニングをした日もあり、『1年間、何をしてたんだ』との声も漏れています」(週刊誌スポーツ担当記者)
どれだけ素質があっても、試合で使えないのなら“人寄せパンダ”以外の何ものでもない。慎重に慎重を重ねた育成プランの背景には、こんな事情があるという。
「佐々木に関しては、高校時代から動作解析などで彼をチェックしている筑波大の川村准教授に一任されており、川村氏がGOサインを出さないと投げられない約束になっている──というのが、もっぱらの噂です。昨年、1度も投げないのに1軍帯同、今年のキャンプも1軍スタートなのは、吉井理人投手コーチがいるから。吉井コーチは筑波大学大学院で川村氏に師事しており、吉井・川村体制で佐々木を育てる計画のようです」(別の週刊誌野球担当記者)
佐々木は大船渡高校時代、甲子園の県予選決勝で登板を回避し、大騒ぎされた経験の持ち主。まれに見る逸材だけに、是が非でもケガを避けたいようだが、チーム内に軋轢が生じたりはしないのだろうか?
「ロッテは2020年の総年俸が12球団で最下位のシブチン球団。そんななか、まったく仕事をしていない佐々木の年俸は1600万円で、チームメイトの半数近くは彼より安月給です。昨年、23盗塁と大暴れした和田康士朗が1000万円、鳥谷敬が佐々木と同額の1600万円ですから、チームメイトは『やってられない』と思っていることでしょう(金額はいずれも推定)。幸いなことに佐々木は明るくて人懐っこい性格で、今のところチーム内で浮いてはいませんが、いつまでも特別扱いが続けば、いずれは反発の声もあがってくるでしょう」(前出・週刊誌スポーツ担当記者)
もっとも、VIP待遇は当然だという意見もある。豊富な取材経験を持つフリーのスポーツライターはいう。
「佐々木がしばしば重ねられるのが、同郷の大谷翔平(現・米エンゼルス)ですが、大谷は完全に特別扱いでしたね。二刀流ということで、練習が特別メニューなのは当然でしたが、取材は自由に話を聞く状況には程遠く、単独取材はNGの厳戒態勢。チームメイトが飲みや食事に誘うのも上の許可が必要で、サポート契約を結んでいる企業が食事の席を用意したら、『ていよく断られた』と、苦笑いしていました。ただ、大谷が“スペシャル”だったのは、その後を見れば明らか。160km超の球を投げるのは努力ではなく才能ですから、特別扱いもやむなしだと思います」(スポーツライター)
大事にし過ぎて腐らせることだけは、くれぐれも辞めてもらいたいが──。
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