中国市場を狙うアイドル事務所は必読! 世界進出を目指す芸能人たちが炎上しないための7つ鉄則
#アイドル #中国 #炎上 #SNS #K-POP #PRODUCE 101 #プデュ #オーディション番組 #創造営2021
「キズナアイ」も大炎上! デリケートな台湾問題
③旭日旗など日本軍国主義を匂わせるようなデザインを採用しない
【解説】中国の国民的女優が旭日旗柄の服を着て大炎上したことがありまして、旭日旗は軍国主義の象徴としていまだにタブー視される傾向にあります。最近では大きな炎上案件はありませんが、発見されてしまった場合は熱心なネットユーザーによって通報されてしまうケースがあります。ですので旭日旗デザインのものは避けるようにしましょう。
④「地図」を使う際は要注意
【解説】これは画像素材を使用する際に注意していただきたいことです。インターネット上で中国の地図を検索すると、いくらでも無料の素材を入手できますが、釣魚島(尖閣諸島の中国側名称)や南シナ海の島々、台湾などが記載されていない、または国境線を間違えている地図も少なくありません。これをうっかり使ってしまった場合は高い割合で指摘されてしまいますので、なるべく中国自然資源部が公開している標準地図を使いましょう。
⑤台湾を「国」だととらえられるような表現に要注意
【解説】これは今一番センシティブな問題でしょう。中国大陸側で制作されているコンテンツでは、台湾を「中国台湾」とする表現が多く使用されています。ただ、台湾人も高い割合でこれらのコンテンツを見ますので、大陸側に変に媚びすぎてしまうと台湾人のファンを失います(※1)。
あくまでも例ですが、私が原稿を書く際はできるだけ中国、台湾を不明瞭に扱わないように気をつけています。「中国」との言葉を使用したい際はまず範囲を定義しておくか、または大陸側/台湾側との表現に置き換えています。
⑥「チベット問題」「法輪功問題」や「香港問題」などに対しての意思表明は慎重に
【解説】中国人は一般的に、国家統一の信念が強く、国家統一や平和を妨げると見なされる政治活動に敏感に反応します。最近、特に香港デモは日本でも注目が高い話題のため、香港の若者を支持している芸能人や文化人は少なくありません。これらの支持発言はすぐに翻訳され、中国のSNS上に晒されています。政治的立場の表明や、応援することは悪いことではないですが、場合によっては今回紹介した「創造営2021」のような事件の発端とな得ます。先のことも考えつつ、慎重に発言しましょう。
⑦中国SNSと国外SNSの使い分けに気をつけよう
【解説】中国からはインスタグラムやツイッターなど、国外SNSには直接アクセスできないものの、VPNを利用して推しのアカウントを閲覧しているファンがたくさんいます。なので変に使い分けをしてしまうとなぜ対応が異なるのかについて糾弾されるケースがあります。特に炎上したあとの謝罪の場合はお気をつけください。複数のSNSに対してフェアで一貫した態度を示していたほうが一層、好感度が上がることでしょう。
以上、気をつけるべき点についてまとめました。チャイナマネーのためにこんなに不自由をしないといけないのか、政治信条を曲げないといけないのかと憤りを覚える方もいるでしょう。
私がお話したいのは中国の流儀を押し付けたいということではありません。アイドルを目指している日本人は非常に多いと思いますし、アイドルだけに限らず今後中国をはじめ世界で活躍したいと考えている人はもっと増えていくはずです。そうした方にとって、もったいない失敗をしないための一助になれば幸いです。
また、ひとりののアイドルファンとして、中国で成功する日本人が出てほしいとも思っています。日本アイドルは昔からプロ意識の高さと愛嬌の良さで中国ファンの中で評価されています。韓国スタイルのアイドルが主流の中国ですが、日本のアイドルのニーズもあるんです。中国のバラエティ番組で成功する日本人アイドルの登場を楽しみにしています。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事