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『相席食堂』初の全国ネットで爆死 「イジメの構図」になりかねない千鳥のツッコミは東京向きではない?

『相席食堂』初の全国ネットで爆死 「イジメの構図」になりかねない千鳥のツッコミは東京向きではない?の画像1
『相席食堂』(公式サイトより)

 お笑いコンビ・千鳥がMCを務めるロケ番組『相席食堂』(ABCテレビ)の初となる全国ネットゴールデンタイムのスペシャル番組『相席食堂ゴールデンSP』が2月2日に放送された。昨年末の『M-1グランプリ2020』のファイナリストが、それぞれの故郷でロケをし、その様子をスタジオにいる千鳥がツッコミながら見るという内容で、まさに今旬の芸人たちが勢揃い。しかし、世帯平均視聴率は6.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と微妙な数字に終わった。

「同時間帯であれば10%を取らないと及第点とは言いにくい。正直なところ、全国区ゴールデンタイム進出は失敗だったと言わざるを得ないでしょうね」(テレビ局関係者)

 有名人が地方を訪れ、地元の人と相席をし、そこで起こるハプニングを千鳥とともに楽しむという『相席食堂』。地上波だけでなく、複数のサブスクリプションサービスでも配信されており、ファンが多い番組である。

 しかし、一方でその内容について問題視する動きもある。

「ハプニングだらけのロケに、千鳥がツッコミを入れることで、笑いが大きくなるのは間違いないのですが、それが“イジり”を超えて、“イジメ”の構図に見えてしまうこともあるということ。見ていてヒヤヒヤしてしまうこともなくはない」(制作会社幹部)

 同番組では、芸人や俳優、スポーツ選手など、さまざまな有名人がロケをする。なかにはロケ慣れしていない有名人が登場することもある。

「ロケが慣れてないがゆえのハプニングを千鳥の2人が厳しくツッコむこともある。しかも、スタジオにはロケに行った本人はいないので、千鳥が陰口を叩いてるかのようにも見えるんです。千鳥の2人も、あくまでも面白くするためにツッコんでいたとしても、視聴者に不快感を与えてしまいかねない。そういった部分は全国区のゴールデンタイムには向いてないということなのだと思います」(同)

“イジメ”スレスレの演出については、“いかにも関西ローカルの番組っぽい”という声もある。

「いまキー局のバラエティ番組では、“イジメ”の構図にならないように、とても気をつかっています。誰かをイジるような展開の後にはフォローもあるし、弱者を攻めるようなこともない。

『相席食堂』の場合、ロケ慣れしていない有名人という“バラエティにおける弱者”を“バラエティの強者”である千鳥が一方的に攻めている形になっているんですよね。関西のテレビ局では、そういった構図を避けるという気遣いが東京に比べてまだ少なく、むしろその“危うさ”を大切にしたいという業界人も少なくない。いろんな意見があるのは間違いないのですが、まだアップデートされていない関西ローカルの色が出てしまったということでしょう」(同)

 いずれにしろ『相席食堂』のレギュラー放送が全国ネットになったならば、“悪目立ち”してしまう可能性が高そう。今回の特番の視聴率が悪かったことは、むしろラッキーなのかもしれない。

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にっかんさいぞー

最終更新:2021/02/06 09:09
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