星野源、ジェンダーやセクシュアリティについて持論を告白、名曲『ばらばら』にもつながる想い
#ラジオ #星野源 #ジェンダー #セクシュアリティ
はじめまして。ラジオ書き起こし職人のみやーんZZです。
毎日、ひたすらラジオばかり聞いている僕が興味深いと感じたエピソードをご紹介する連載がスタートします。毎週1回、更新していく予定ですので、よろしくお願いします。
さて今回、ご紹介するのは2021年1月26日放送、ニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中での星野源さんのトーク。星野源さんがジェンダーとセクシュアリティについて話していた部分です。
21年1月1日にNHKで放送された『あたらしいテレビ2021』にコメント出演した際、おすすめコンテンツとしてNetflixのドキュメンタリー『トランスジェンダーとハリウッド 過去、現在、そして』を紹介した星野源さん。
『トランスジェンダーとハリウッド 過去、現在、そして』予告
リスナーからのメールを紹介しながら、その内容に触れていきます。
トランスジェンダーの人々がハリウッド映画の中でどのように描かれてきたのか? 当事者の方のインタビューや様々な作品の映像を引用しながらその歴史を振り返るこの作品を見て、星野源さんはカルチャーショックを受け、「見る前と見た後では世の中が違って見える」体験をしたと話します。
この作品を見た後も、本を読むなどジェンダーやセクシュアリティについての勉強を続けた星野さんは「ダ・ヴィンチ」(KADOKAWA)のインタビューの中で自分自身を「僕はシスジェンダーでヘテロセクシュアルですが……」と表現します。
シスジェンダーとは、生まれた際の性と自分の性同一性が一致しているもの。ヘテロセクシュアルは異性愛であること。
元々「ストレート」という表現に違和感を感じていた星野さんは知識を深めることで「『ストレート』とは違う表現があるんだ。これがいいや!」と思い、そのように話したのだそうです。
さらに出演したドラマ『MIU404』(TBS)に登場した、りょうさん演じるコスプレイヤーで弁護士のジュリさんという役に「アセクシュアル」という設定があったことなどを紹介しながら、「世の中にはいろんな人がいる。その人それぞれがそのまま、いろんな状態のままでいていい世の中が、自分には心地よい。『こういう状態でなければならない』という世の中は自分にとっては辛い」と話す星野さん。
あくまでも自分にとって楽で心地よいからこそ、「シスジェンダーでヘテロセクシュアル」という表現を使ったのだと明かします。
星野源さんの楽曲『ばらばら』の「世界はひとつじゃない ああ、そのまま ばらばらのまま 世界はひとつになれない そのままどこかへいこう」という歌詞をも想起させるこのトーク。
ジェンダーやセクシュアリティの多様性について「世の中や世界の流れがこうだから、多様性を認めなければならない」と話すのではなく、自身が勉強して考え、「自分はその方が楽だからそうしている」と自分の言葉で紹介する星野さんのやり方は、押しつけがましさが全くありません。だからこそ、多くの人にとって受け入れやすいのだと思います。
僕も星野さんのお話を聞いてNetflixで見てみましたが、これまでに漠然と理解していた部分が整理できて、とてもいい体験となりました。非常に多くのことを考えさせられる素晴らしい作品なので、ぜひこの機会に『トランスジェンダーとハリウッド 過去、現在、そして』もチェックされることをおすすめします!
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