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『フリースタイルティーチャー』鬼気迫るyukarinと陽キャのrisano、RHYMESTERを取り合う!?

『フリースタイルティーチャー』鬼気迫るyukarinと陽キャのrisano、RHYMESTERを取り合う!?の画像1
『フリースタイルティーチャー』(テレビ朝日系)

 1月27日放送『フリースタイルティーチャー』(テレビ朝日系)で行われたのは、成瀬瑛美(でんぱ組.inc) & KEN THE 390 VS Lety(BananaLemon) & DOTAMAyukarin(hy4_4yh) & ID VS risano(lyrical school) & サイプレス上野の2試合だった。

ディスを貫けたのはLetyに覚悟があったから

 第1試合は成瀬 VS Lety。お互いにこれが4戦目で最終戦となるが、ここにきて成瀬がノッているように見えるのだ。バトルを通じてフロウもアンサーも進化している。お見事だったのは以下だ。

Lety 「アンタその髪色 ピンク でんぱ.inc
    でもその服とミスマッチングしてんぞ その髪色
    ピンクの髪じゃなくなったら 全然誰か分かんなくなりそう
    街中で全然見えなそう」
成瀬 「お前は色相を知らんのか 
    黄色の反対の色 紫入れると お互いの色が映える
    お前は死にそう」

 髪と服の色を指摘されるや即座に返した「お前は色相を知らんのか」というフレーズが凄い。髪色をディスられると想定し用意したのかもしれないが、アンサーの角度が規格外である。色相の話だけでもインパクト大なのに「色相」と「死にそう」の押印で締めたのも完璧だった。

 一方のLetyは腹を括った模様。「この総当たり戦で私はヒールでいく」という覚悟である。

成瀬 「アイドルとしてここに立ってんでしょ もっと場を沸かせなよ
    ディスだけじゃつまらんよ 
    爪楊枝でぐりぐりしてバイバイしちゃうよ」
Lety 「ごめんけど 今まで言ってなかった
    私 アイドルじゃないんだわ 全然 アンタと土俵が違う
    もっとしっかり自分のやる事やってるし
    アンタが書いてないリリック しっかり私は書いてるよ
    アンタはお人形さん 皆に踊らされてるだけだろ」
成瀬 「分かってないね こっちの事 全然知らないね
    私はラップのリリックも書いてるよ 作詞もしてるよ
    ちゃんと調べとけ」

「女性アイドルラッパー育成編」に参戦しておきながら「私はアイドルじゃない」とLetyが口にしたのは驚いた。しかし、「私はお人形さんではなく、リリックを自分で書いてる」と主張するための発言だったのだから理解したい。ただ、「私はリリックを書いてるし作詞もしてる」と返す成瀬は盤石だったが……。

 Letyは最後までディスの熱を下げなかった。伝わってくるのは不遜さではなく、彼女の愚直さである。

Lety 「ごめん アンタ 可愛いハートは作れても 顔が可愛くない
    髪はピンクで顔はまるでピッグ つまり豚
    アンタ帰れよ 農場 この土壌似合わねぇから 早く帰れよ」
    
 自分の武器はディスと心に決めたなら、これくらい言わないとダメだ。自らDOTAMAに教わる事を志願したのだから、こういうスタイルになるのは必然。憎しみがあるわけじゃない4人に対し立て続けにディスしてこれたのは、彼女に覚悟があったからこそ。あえて空気を読まずスタイルを貫いたLetyに敬意を表したい。このバトルは2‐0で成瀬が勝利した。

「アイドルとして長年やってるとねえ、たまに『ブス』とか言われるのは慣れっこなんです。だから、それはアイドル相手にあんまり使わんほうがいいよ(笑)。自分が可愛いと思ってりゃ可愛いから」(成瀬)

 Letyのディスで滲み出たのは、心無いディスを受けながらアイドルを10年続けてきた成瀬の強さだ。成瀬のティーチャーであるケンザは2人のバトルを総括した。

「Letyがしてくるキツいディスにアンサーする事で、普段は自分からなかなか発信しないような事が自然に出てくる。それがMCバトルのいいところ。誤解とか偏見がアイドルにはきっとあるけど、自分から強く発信して否定する事はたぶんないと思う。でも、面と向かって言われる事で自分が大切にしているものを伝えられたのがメッチャ良かった」

 Letyの強烈なディスがあったから、普段言えない主張を発信する事ができた。まさに、その通りだ。“強さ”と“覚悟”が激突した名勝負だった。

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