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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > “最強論客”クロちゃん爆誕!?

ひろゆきとのディベートで証明!? “最強論客”クロちゃん爆誕「どんな球が来てもすぐに返せるようになってますよ」

‘質問攻めで墓穴を掘らせるつもりが“クロちゃんトークショー”の様相に’

 ディベート3回戦のテーマは「付き合う前に複数人同時アプローチしてもよい ありか? なしか?」だ。“あり派”はクロちゃんで“なし派”はひろゆきである。口火を切ったのはクロちゃんだった。

「僕、実体験で言うと付き合ってた子がいて、その子と別れたの。そのときにすごくショックだったのね。それで『こんなキツい思いするんだったら色んな子好きになったほうがいい』と。例えば、5人好きになったら1人20%×5=100%になるから分散できるわ、と思って。だったら、1人にアプローチするよりも5人にアプローチしたほうがいいと思って」(クロちゃん)

 これも、クロちゃんの実体験に基づいたテーマだった。そして、理論派のクロちゃんだけになんだかんだ合理性のあるロジックだと思う。確かに5人も候補がいればダメージは軽減するだろうし、アプローチもがっつき過ぎず余裕が滲み出そうだ。一方、いつものように質問攻めにして相手の失言を誘おうとするひろゆき。しかし、この質問は予想外だった。

ひろゆき  「アプローチって具体的にどういう行為のことですか? 例えば、僕がクロちゃんの好きな女性だと思って口説いてもらっていいですか。知りたいので」
クロちゃん 「えっ、ひげのおじさんを口説かないといけないんですか(苦笑)?」

 クロちゃんがひろゆきを口説く光景は完全に異常事態である。「ひげのおじさんを口説くの?」とさすがに躊躇するクロちゃんだったが、二の足を踏む本人にもひげが生えている。地獄のような構図だ。とにかく、クロちゃんはひろゆきを口説いた。「ねえねえ、デート行こうよ。遊園地行こうよ」。遊園地好きのクロちゃんには遊園地デートの思い出があるらしい。

「遊園地の観覧車の1番上のところで『この景色見えてるの、僕ら2人だけだね』って言ってキスして。初めてのキスだからマンガの情報しか知らなくて。マンガだとキスしたとき相手の顔が膨れてたから『息を吹き込むんだ』と思って、キスした瞬間、相手の口の中にフーって息吹き込んだら『なんで息吹きかけんの!』って怒られてフラれたんです」(クロちゃん)

一昨年、『水曜日のダウンタウン』が行ったアイドルグループ「豆柴の大群」オーディションでメンバーらから「口が臭い」と指摘されていたクロちゃん。その情報を踏まえると、この行為がよりディープに思えてくる。彼の面白デートエピソードは他にもある。

「ゲテモノ料理の店に行って。ゲテモノ料理とか見るとドキドキするから、吊り橋効果で“好きのドキドキに”に変えてやろうと思って女の子を口説いてたら、ゲテモノ料理の圧が強すぎてその子が吐いちゃって。『あんな店連れて行くのってなんなの!』って怒られてダメになったんだよね」(クロちゃん)

 もはや討論でも何でもなく、ひろゆきが聞き手を務めるクロちゃんのトークショーのようである。論点がずれるどころか、論点そのものが消失した。最終的にはひろゆきが「クロちゃんに関しては複数人アプローチは正解」と認め、このラウンドはクロちゃんが勝利を掴んだ。

 繰り返すが、相手に話をさせて墓穴を誘うのがひろゆきの常套手段。しかし、その作戦が唯一刺さらなかったのがクロちゃんなのである。ディベートだったのに“ひろゆきが振ってクロちゃんがボケる”漫才もどきにいつの間にか様変わりしているのだから。

 兎にも角にも、クロちゃんの頭の回転の速さとディベート適性を見せつけられた感がある今回。意外な発見としては、ひろゆきとクロちゃんの相性は良い気がした。2人の共演はまたあるかもしれない。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2021/02/04 09:00
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