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菅首相の意に沿わない人間は斬る! かくして官僚は首相官邸だけのポチとなる

ヒプマイ人気でメディアに追われることになった声優

「FLASH」(光文社)から。声優というのもなかなか人気があるようだ。浅沼晋太郎(45)もラップバトルアニメ『ヒプノシスマイク』に出て、ヤクザの「碧棺左馬刻(あおひつぎさまとき)」役を担当して人気があるそうだ。

 人気が出なければFLASHに私生活を書かれることもなかったのだろうが、2015年頃に一般女性と結婚したが、1年ほどでスピード離婚しているという。

 結婚・離婚を公表してこなかったのは、「声優ファンには、真剣な恋愛感情を抱いてしまう熱狂的な“ガチ恋”も多い」(アニメ誌ライター)から、自分のものでなくなった時、恋しさ余って憎さが100倍になるファンもいるからのようだ。

 大変ですな、モテすぎるということは。私はモテたことがないので、そんな心配は無用だったが。

 さて、1月21日にイギリスの『タイムズ』が、日本政府は東京五輪は中止にすると結論を出したと報じた。私などは、当然だろうと思うが、日本政府は全否定し、IOCのバッハ会長も「フェイクニュースだ。開催に疑いの余地はない」と断言した。

「週刊新潮」(新潮社)によれば、小池都知事も「報道に抗議を出すべきだ」と啖呵を切ってみせたそうだが、いってみただけだろう。では、なぜ、菅首相をはじめ、関係者が中止といい出せないのか? 元JOC国際業務部参事でスポーツコンサルタントの春日良一がフライデーに語ったところによると、日本側の意志で中止すると、経済的な損失を全て日本が被らなくてはいけないし、IOCに見切りを付けられて二度と日本では五輪を開催することができなくなるそうだ。

 したがって、IOCが「中止」といわない限り、日本側からはいい出せないというのである。

「だから中止にせよ無観客開催にせよ、出場選手の最終エントリーがおこなわれる7月まで、最終判断を待つことも可能なのです」(春日)

 なるほど、だから菅首相は「開催する」といい張っているのだな。だが、そこまで待たされる日本人もそうだが、選手たちはたまったものではないはずだ。早く止めると宣言したほうがいい。

 ところで、無性に本が読みたくなって、月曜日に買って読みふけった。直木賞受賞作『心淋し川(うらさびしがわ)』(西條奈加・集英社)、『書きたい人のためのミステリ入門』(新井久幸・新潮新書)、『たかが殺人じゃないか』(辻真先・東京創元社)、『吉永小百合 私の生き方』(NHK)、『プロフェッショナル仕事の流儀 制作班築山卓観』(講談社)、『鬼才 伝説の編集人齋藤十一』(森功・幻冬舎)、『2016年の週刊文春』(柳澤健・光文社)。これを4日で読んだ。

 『心淋し川』は程よくまとまってはいるが、吹き溜まりのようなよどんだ川に沿ってある貧乏長屋という設定、ありふれた人情話と、どこかで読んだ話である。直木賞というなら、これまでとは違った視点が欲しい。まあ、昨今の賞はこんなものばかりだが。

『ミステリ入門』は参考にはならなかったが、いくつか未読のミステリーがみつかったのが収 穫。『たかが殺人』は途中で放り投げた。私の脳は青春ミステリーというジャンルをどうしても受け付けないのだ。 

 『吉永小百合』はNHKでも見たが、底の浅いドキュメンタリーであった。本ではテレビでは出せなかった小百合の「本音」があるのかと思ったが、何もなかった。由緒正しいサユリストには何の価値もない一冊。

 『鬼才』と『週刊文春』は面白かった。天皇・齋藤が支配する週刊新潮は、斎藤の死と共に崩れ去ったというのはよく分かる。花田紀凱と新谷学を軸に、文藝春秋という大らかだが、なかなか難しい人間関係を織り込み、私が知っているこの会社の別の部分も知ることができた。どちらも自分のいた出版社のことなので、身びいきが過ぎると思うところも多々あるが、出版社志望の若い人に読んでもらいたい。

 手前みそだが、このほかに拙著『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)と、現代ビジネスに連載していた魚住昭の『大衆は神である』を読めば、講談社のことがよくわかる。小学館も似ているが、講談社には社を代表するような編集者は皆無といっていい。新潮の齋藤も文春の田中健五もいない。出版とは何かなどといううるさい人間がいなかったから、文芸からマンガまで、儲かるものなら何でも臆面もなく出すことができた。そこが講談社の他社にない“強味”であったと思う。いちOBとしては、恥ずかしくて大声ではいえないことだが。

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