木村拓哉「パラパラ動画」がアメリカで拡散! キムタクが“キッチュな日本文化”のアイコンになる日
#音楽 #SMAP #木村拓哉 #YouTube #バッキー木村 #パラパラ #ヴェイパーウェイヴ #シティポップ
パラパラの持つキッチュさが海外に刺さる可能性
そしてパラパラ。近年、日本のミュージシャンがパラパラを取り入れた楽曲をリリースする例が、じわじわと増えつつある。筆者と同じく90年生まれのプロデューサーtofubeatsによる、2014年リリースの「CANDYYYLAND feat. LIZ」は切なくも盛り上がるトランス・ナンバーで、ライブではtofubeats自らパラパラの振り付けを踊る一幕が披露された。
また2018年には、現在若者の間で最も注目を集めているラッパーTohjiとgummyboyによるユニットMall Boyzが「Empire 2000 [NEO PARAPARA mix]」を発表。曲名の通りパラパラを踊るPVが公開されたが、10代のファンの目にはどのように映ったのだろうか?ちなみにこの年は青山テルマも「世界の中心~we are the world~」のPVでパラパラを披露している。
昨年末リリースされた田島ハルコ・Marukido・valknee(彼女らを擁するラッパー集団Zoomgalsについては、サイゾープレミアムでの記事も参考されたし)による「未来世紀ギャルニア」のPVでは、ギャル文化の魅力を宇宙規模でたたえる壮大なラップとともに、当然のようにアーティスト本人らがパラパラを踊っている。
注目すべきは、いずれのアーティストも、パラパラを単なる「懐かしのネタ」のリバイバルとしてではなく、批評的な視点とともに作品に取り入れていると思しき点だろう。YouTubeやSNSを通じて海外からの反応も多い彼ら・彼女らは、パラパラの持つわかりやすさ・キッチュさこそ日本独自の音楽としてアピールできるはずだ……という発想の下に、これらの楽曲をクリエイトしているのではないかと筆者は予想している。
先述のヴェイパーウェイヴの影響から、元ネタである竹内まりや「プラスティック・ラブ」松原みき「真夜中のドア」の再生数が爆発的に伸び、海外のマニアたちの間でシティポップのレコードが大人気なのは、ここ数年、日本の音楽マニアや業界人の間では定番のトピックだ。もし、その次に「来る」のがパラパラで、しかもそれがバッキー木村がきっかけだとしたら──?と、妄想を膨らませつつ、やはりキムタクの存在感は唯一無二で天性のものだと、改めて思わざるを得ない。
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