ポスト菅 究極の隠し玉として浮上する人物…“キングメーカー”二階派が押すのは脛に傷ありの甘利?
#政治 #菅義偉首相 #野田聖子
安倍が最も信頼する”修羅場をくぐり抜けた男“!
これまで名前を挙げた人は次期総裁に取り沙汰されているとはいえ、一長一短だ。ありていに言ってしまえば、閣僚、党の役員としては及第点でも、宰相の器ではないのだ。
ポスト菅は安倍前首相とも一時言われたが、これは「桜を見る会」前夜祭における費用補填をめぐる問題で、東京地検特捜部が、昨年12月21日に安倍本人から事情聴取を行い、同24日に地元山口の実務を取り仕切っていた公設第一秘書が政治資金規正法違反(不記載)で略式起訴された時点で消えた。
二階派の関係者は「二階会長は状況が出来た時に勝ち馬に乗る人。自ら状況をつくる人ではない」と一部メディアが報道する野田聖子氏擁立説などを一蹴する。その上で、“安倍総理が最も信頼し、修羅場を潜り抜けてきた男”として甘利明氏の名前を挙げた。環太平洋経済連携協定(TPP)の担当大臣として難題と言われたTPPをまとめあげた手腕は内外から今も高く評価されている。「安倍氏も長年の盟友である甘利氏ならば次期総裁、首相になることには異存がない」(二階派関係者)という。
問題は菅政権の生みの親でキングメーカーを自任する二階氏だが、「二階さんの行動原理は単純明快。自民党が総選挙で勝ち、自分が幹事長ポストに居座り続けられること。そのためなら誰とでも手を組む」(二階派関係者)と言われる。“甘利首相”の下でも潤沢な党の金とポストを牛耳れる幹事長職の継続が約束されれば、躊躇なく菅を見限り甘利に乗り換えるだろう。ただ、甘利氏には建設会社からの金銭授受疑惑で2016年に閣僚を辞任した過去がある。こちらの場合は「帯に短し襷に長し」といったレベルの話ではなく、スネに傷ありだ。
行きつくところ、完璧なポスト菅の候補はいない。そして、日本の首相に直結する自民党の総裁ポストは今も昔も変わることなく、政策ではなく、派閥の原理で動いている。
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