人力舎芸人の深イイ話!? チバテレ『白黒アンジャッシュ』で児嶋&東京03飯塚が語ったあの“恫喝事件”
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‘「東京03が売れたのは紳助恫喝事件があったから」(児嶋)’
当時の児島と飯塚は、俗に言うダウンタウン病の重症患者だった。いや、2人だけじゃない。当時はみんなダウンタウン病だった。道を正す者はいないから、後戻りなんてできるわけがない。そんな刺々しい人力舎の雰囲気を変えた契機は、おぎやはぎの出現である。
飯塚 「『ボケでもツッコミでも相方同士でも、みんなで仲良くやろうよ』みたいな風潮を人力舎に持ってきてくれた人たちがおぎやはぎだった気がする」
児嶋 「『コンビで仲悪いなんてカッコ悪くね?』みたいな考えの人たちでね」
飯塚 「矢作さんと結構仲良く喋らせていただいたんで“矢作イズム”を色々聞いてますけど、まずダウンタウンさんがいて、みんな『ダウンタウンみたいになりたい』って、これがすでに間違ってるんだっていうことなんですよね。相方同士仲悪いほうがカッコいいとか、お洒落しないほうがいいだとか、強めにツッコめばいいとか。浜田さんに憧れてみんな強いツッコミをしてるんですよ。『死ねー!』とか。でも、矢作さんはハナからその逆を行ったんです。当時、この発想がある人はいないんですよ。みんな強いツッコミをしている中、矢作さんは『小木のやりたいことだったら何でもやらしてあげたい』って言った人なんです。だから、今の主流になってる笑いの基本ベースを作ったのは、もしかしたらおぎやはぎかもしれない。千鳥とか華丸大吉さんの仲がいいっていうのも、おぎやはぎの全然後ですもんね。あっという間におぎやはぎが人力舎を掌握しちゃったんです。魅力的でしたね、2人とも」
さらに、おぎやはぎは人力舎にあった厳然たる縦社会の構造も崩しにかかった。
飯塚 「それこそ、挨拶とかもいいよって。後輩が『おはようございますー!』って来るんだけど、矢作さんが『いいよいいよ、そういうの』みたいな感じで撤廃したんですよね。それがあっての“2009年の惨劇”」
児嶋 「ハッハッハ! ごめんごめん、途中で俺笑い出しちゃったから(笑)」
“2009年の惨劇”とは粋な表現だ。同年10月3日放送『オールスター感謝祭09』(TBS系)にて、挨拶に来なかった東京03を司会の島田紳助が「お前ら、潰すぞ!」と威圧した恫喝事件を指している。おぎやはぎにまつわるいい話から、いきなりあの一件へと話題を急カーブさせるなんてこっちは予想もつかない。人力舎では縦社会ならではの大仰な挨拶が撤廃されたから、紳助への挨拶を怠った……というロジックだろうか。
児嶋 「東京03はキングオブコントでチャンピオンになって凄いことだけど、それで売れたんじゃないからね。感謝祭で売れたんだからね」
飯塚 「あれ、ウケてねえから(笑)!」
児嶋 「あそこではウケてないけど、あの後、色んなところでウケたから。あれで業界の人も芸人も『03、頑張れー!』って」
飯塚 「いや、そんなことはない。こっちが悪いんですから、挨拶しなかったのは」
児嶋 「これは傍から見てだけど、あれも含めて良かったなと俺は思ってる。あれも含めて03は売れたなと思ってる。それも人生だよ。人生って色んなことあるじゃんか。ね? 俺も色んなことあったじゃんか」
恫喝事件後、03への後押しの機運が高まったと説く児嶋。色んなことがあり、みんなに助けられながら番組を守る彼が言うのは妙な説得力がある。「03、頑張れ」「児嶋、頑張れ」という救いの手に助けられ、自分たちは生きているということか。
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