柄本佑が“なんでもない役”なわけがない…『天国と地獄』で父・柄本明のラスボスを継承か
#綾瀬はるか #高橋一生 #天国と地獄~サイコな2人~
柄本佑が出演中のドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』で、父譲りの怪優ぶりを披露することになるかもしれない。
『天国と地獄~サイコな2人~』(TBS系)は綾瀬はるかが主演を務め、高橋一生や柄本佑、溝端淳平、北村一樹らが出演、ヒットメーカー・森川佳子が脚本を手がける、今期最も注目されているドラマだ。初回の世帯平均視聴率は16.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、録画視聴も含めた総合視聴率は25.8%を記録。また、初回見逃し配信は236万回再生され、同枠で歴代1位となった。1月24日に放送された第2話も世帯平均視聴率14.7%と高い視聴率を維持している。
同ドラマは警視庁の刑事・望月彩子(綾瀬はるか)と、サイコパスな殺人鬼・日高陽斗の魂が入れ替わってしまう、というスイッチングミステリー。柄本は彩子の部屋に転がり込んでいる、のんびり屋のフリーター・渡辺陸を演じている。家賃も光熱費も払わず、家事のみ担当する完全なるヒモ男だ。頼りにはならないが、8時間もかけてラーメンを煮込んだり、彩子のグチに朝まで付き合ったり、彩子の心の拠り所になっている、マイペースで憎めない癒されキャラ。彩子が日高と入れ替わった後、それまでいつもスッピンであわてん坊だった彩子が、突然、化粧をし落ち着き払った妖艶な姿に変貌を遂げても、「今日の彩子ちゃん、天使みたい」とヘラヘラ喜んでいた。
だが、そんなのんびり屋の陸も、次第に訝しげに彩子を窺うように。第2話の終盤では彩子の様子をこっそりと隙間から覗いていた。
そして、その陸の表情はどこか不気味で、思わずゾっとするものだった。というのも、ネット上では真犯人が別にいるのでは、という推理合戦が繰り広げられていて、「最後の陸怖かったけどなんなのあれ」「陸は実は黒幕なのでは」「柄本佑をなんでもない役に持ってくるわけない」などと陸を怪しむ意見が多数噴出しているのだ。
柄本は2020年に出演したドラマ『知らなくていいコト』(日本テレビ系)で男らしいイケメン役を色気たっぷりに熱演、多くの視聴者を虜にし「イケメン論争」を湧き起こすなど、大いに話題となった。
だが、やはり、柄本には癖の強い、濃い役がよく似合う。数々の映画やドラマに出演し、その独特な存在感ある演技で、幅広い役柄を演じてきた柄本。コミカルな役からシリアスな役までその高い演技力で見事にこなすが、無差別通り魔など狂気じみた役を演じれば、その怪演ぶりは見るものを震撼させる。ダークな部分があるほど、深く心に迫り、色気までも滲むのが不思議だ。
『天国と地獄』で見せたあの一瞬の表情は、父・柄本明を彷彿とさせた。思えば、2020年、同枠の日曜劇場『半沢直樹』(TBS系)で、柄本明が巨悪の根源である政界のドンを怪演し、その凄まじい迫力の恐ろしい演技に、世間は“ラスボスの降臨”と大いに盛り上がったものだった。
果たして柄本佑は『天国と地獄』で父・柄本明の“ラスボス”(真犯人)を継承することになるのだろうか?
どうか、今のどこか憎めない癒しキャラの陸のままでいてほしいと願う一方で、闇を抱えた殺人鬼に豹変する柄本佑にゾクゾクしたい、裏切られたい、とも思ってしまうのである。
1月31日の今夜、放送される第3話。予告動画を見ると、新たな猟奇殺人が起きてしまうようだ。陸が何かに気づくのか、気になるシーンもあり、今夜も目が離せない展開が待っていそうだ。
■番組情報 日曜ドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』
TBS系/毎週日曜日21時~
出演: 綾瀬はるか、高橋一生、柄本佑、溝端淳平、中村ゆり、迫田孝也、林泰文、野間口徹ほか
脚本:森下佳子
編成・プロデュース:渡瀬暁彦
演出:平川雄一朗、青山貴洋、松木 彩
プロデュース:中島啓介音楽:髙見 優
主題歌:手嶌葵「ただいま」(ビクターエンタテインメント)
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/tengokutojigoku_tbs/
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