チコちゃんを泣かせた岡村隆史の“ある話” 「ダメ。もう泣かせないで、私をこれ以上」
#岡村隆史 #山田裕貴 #チコちゃんに叱られる! #島崎和歌子
島崎和歌子「部屋にいたら長髪の女性に腕を噛まれた」
1月15日放送『チコちゃんに叱られる!』(NHK)のゲストは初登場の山田裕貴と、今回が5回目の登場の島崎和歌子だ。
さて、この日最初のテーマは「金縛りってなに?」というもの。「窓を全開にしていたら髪の長い女性が部屋に入って来て腕を噛まれたことがある」と異常な経験談を語った島崎は、金縛りを「オバケの仕業」と回答したが、これは誤答。チコちゃんが発表した正解は「金縛りはそんな夢」だった。
今テーマの担当ディレクターも「金縛りになった体の上を何十匹ものケモノが走り抜けていった」と体験談を語っている。経験者から話を聞くと、金縛りを恐怖体験として振り返る人が多い。でも、金縛りの仕組みは今や科学的に解明されている。金縛りになった人は「今、自分は目覚めている」と思っているが、金縛りは実は眠っているときに見る夢の一種だ。その証拠に、金縛りを人為的に起こす人体実験が過去に行われており、金縛りになった若者を他者から見るとスヤスヤ眠っていたのだ。
普通に眠っているのに、本人からすると目が覚めているような現実的な夢を見ているのが金縛りの特徴。学術的にこの現象を「睡眠まひ」と呼ぶ。人が眠っている状態はレム睡眠とノンレム睡眠に分けられ、一般的に眠りにつくとまず1度、深いノンレム睡眠になる。そして、眠りが浅くなると最初のレム睡眠がやって来る。その後は、ノンレム睡眠→レム睡眠というサイクルを繰り返す。しかしこのサイクルが乱れ、眠ってすぐにレム睡眠になる場合もある。このときに金縛りになりやすいのだ。
原因を追究すると、金縛り経験者にある共通点が見つかった。それは、ズバリ「昼寝のしずぎ」である。日中にたっぷり昼寝をしたり、夜テレビを見ながら寝落ちしたり、寝る前に1度ぐっすり深い眠りを体験してしまうと眠ってすぐに深い眠りへ入れなくなり、いきなりレム睡眠から始まることがある。
でも、なぜレム睡眠から始まると金縛りになりやすくなるのか? それは、レム睡眠の2つの特徴が原因だ。
(1)脳が部分的に起きている状態に近い活動をしており、夢を見やすい状態にある。
(2)筋肉の緊張が緩み、力が全く入らない状態になる。
(2)は、夢にいちいち体が反応しないよう脳が運動機能を抑えているため。さらに、眠ってすぐレム睡眠になると通常のレム睡眠より脳が活発に活動する。だから、眠ったにもかかわらず目覚めていると勘違いするほど鮮明な夢を見るのだ。しかし、このとき体は全く力が入らない。なので、目覚めていると思っていても体は動かないという不思議な感覚になるのだ。さらに、レム睡眠のときは特に脳の中の恐怖や不安を感じる場所が活動中。加えて、このときは心臓の動きが速くなる傾向があるので、胸が苦しいような感覚に襲われる人がいる。この不思議な感覚を脳が勝手に怖い現象に結びつけ、「金縛りは怖いもの」と感じてしまうのだ。
なるほど、金縛りの真相はまさかの夢オチだったか……。でも、「強引に動いたらなんとか金縛りが解けた」と言う人も少なくない。だから、全てを「夢だった」で解決していいのか個人的には疑問だ。あと、金縛り経験者が予想以上にたくさんいることも驚いた。ちなみに、筆者は1度も金縛りにあったことがない。あと、年をとると寝つきが悪くなるので金縛りにあいにくくなるそうだ。
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