桑田真澄氏巨人復帰の影で露呈する「ナベツネパワー低下」か
#桑田真澄 #ナベツネ #読売ジャイアンツ
プロ野球、読売ジャイアンツの2021年投手コーチ補佐に桑田真澄氏が就任することが先日発表された。キャンプインまで1か月たらずの、この時期における人事発表は異例ともいえる。裏には何があったのか。
古参のファンならずとも、1990年代、長嶋茂雄監督率いる巨人は巨大戦力を擁してリーグ優勝の常連組だったのは記憶に新しい。その顔ぶれもそうそうたるメンバーで、特に他球団から4番打者を引き抜く手法は当時、他球団のファンからも揶揄されたが「江藤智(広島)、広澤克己(ヤクルト)、清原和博(西武)など長距離砲が揃い派手な空中戦にも対応していたのが懐かしい」(スポーツ紙プロ野球デスク)という。
その頃から、何度も節目節目に応じてメディアに登場し、辛辣な発言を繰り返していたのが当時、球団オーナーだった渡辺恒雄氏だった。現在は読売新聞主筆という立場だが、当時は主に九段下にある高級ホテルで会食することが多く、帰路につく時間になると番記者がわんさかやってきてはコメントを取ろうと必死になった。
「ナベツネさんは昔も今も政財界とのパイプも強く、なおかつ球界への発言力は絶大。いわば無敵の存在だったわけです。それは選手にとっても同じで、メジャーリーグ移籍を画策した桑田氏にも厳しい言葉を投げかけたのは有名な話。背景には桑田氏の親族が抱えた借金問題を肩代わりしたことを巡って確執があったとされています」
ところが2008年以来、グラウンドから遠ざかった桑田氏がいくら全権掌握をしている原辰徳監督たっての希望とはいえ、チームの重要ポストにに入れたのはなぜなのか。やはりここにも「渡辺恒雄氏の動向が影響している」と全国紙運動部デスクが語る。
「実は昨年の寒くなった時期、渡辺氏が体調を崩し入院したという情報を関係者から耳にしています。期間は1か月程度で退院したのですが、今年5月には95歳になり体調が心配されています。今では脳梗塞で倒れて体調が心配されていた長嶋茂雄氏よりも『ナベツネさんのほうが心配』と口にするメディア関係者も実は多いのです。そんな状況ですから、桑田氏とは確執も何も言ってられないでしょう」
通算173勝の桑田氏が、巨人のコーチとして戻れたのはほかならぬナベツネパワーの低下が影響しているのかもしれない。
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