今度はコロナで開幕延期…永遠にチャンスを逃し続ける日本ラグビーの“持ってなさ”
#ラグビー #稲垣啓太 #リーチ・マイケル #福岡堅樹
ラガーマンは困難に打ち勝つのが身上だが、これだけ“妨害”が続くと、心が折れてしまうかも?
2019年のW杯で日本中を熱狂させてから1年超、ラグビーが再び厳しい状況に置かれている。1月16日に予定されていたトップリーグ開幕戦は、6チームでコロナ陽性者が発生し、開幕延期が決定。19日時点では開幕の目処が立っていない。日本ラグビー界では来年度より新リーグが始まるため、トップリーグは最後のシーズンだが、大幅な縮小を余儀なくされるのは確実。トップリーグは昨年もコロナでシーズンが途中で打ち切りとなっており、2年連続でリーグ戦がズタズタになった。
「日本ラグビー界にとって2020年は大切な年でした。前年のW杯で日本代表が大健闘し、リーチ・マイケル、稲垣啓太、福岡堅樹ら代表選手の名前も広く浸透。いよいよ人気スポーツへの階段を駆け上がるはずでした。日本代表は2015年のW杯で南アフリカを破り、一躍大ブームになりましたが、結局国民の印象に残ったのは“五郎丸ポーズ”だけ。ブームが尻すぼみになってしまったので、『今度こそ』と意気込んでいたのに、コロナで吹っ飛んでしまいました。
それでも2021年は明るい年となるはずでした。今シーズンは“世界No.1選手”との呼び声も高いボーデン・バレット(ニュージーランド)、スコットランドの英雄・グレイグ・レイドロー、19年W杯優勝に大きく貢献したマカゾレ・マピンピ(南ア)など、スーパースターが次々と来日。開幕直前には新聞やテレビを巻き込んで大いに盛り上げる予定でしたが、またしても水を差されてしまいました」(フリーのスポーツライター)
コロナで停滞を余儀なくされたのはラグビーだけでなく、プロ野球もJリーグも同じ。高校野球に至っては、大会そのものが吹っ飛んだ。しかし、わずか数年間で何度も浮上のきっかけを逃したのは痛すぎる。しかも競技の性質上、前途は多難だ。
「ラグビーはあらゆるスポーツの中でも接触度が極めて高い競技。試合では、スクラム、ラック、モールなど、十人単位の選手が密集してボールを奪い合うシーンが続くので、1人でも感染者がいれば、たちどころにクラスター化する懸念がある。そもそもラグビーは、チームやコーチが少ない、危険度が高い、試合には広い場所や多くの人数が必要など、普及が進まない事情が多数あり、W杯ブームで競技人口が増えそうな状況が、コロナで一気にパーになってしまいました」(同上)
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