巨大企業吉本が変革!エージェント契約が波紋を呼ぶ
#吉本興業 #芸人 #加藤浩次
いまだに収まることがない新型コロナの驚異。そんな中で、大打撃を受けているのが芸能界だ。特に多くのタレントを抱える大手芸能事務所は苦境に立たされている。
「エイベックスが本社ビルを売却することが取り沙汰されていますし、事務所から正式アナウンスは出ていませんが、アミューズが家賃の関係で本社機能を富士山麓へ移すという報道もありました。同じく芸人事務所として最大手の吉本興業が、リストラを含めて大掛かりな経費削減に動いているようです」(週刊誌記者談)
多くのタレントを抱えるだけでなく劇場の運営も業界随一を誇ってきた吉本興業には、昨年末頃から新型コロナの影響が出てきているという。
「吉本は自社で保有する劇場での売り上げが、グッズ販売なども含めそのまま収益になるので大きいが、新型コロナのせいでうまく集客できていない。また、地方自治体と組んでの営業も大きな売り上げの柱でしたが、これも去年から自治体主催のイベントが行われずにいる。テレビの収録も2020年の前半は少なかったので、売り上げが半減すると言われています」(民放関係者談)
こうした自体の中で、社員のリストラも検討に入り始めているというが、それよりも前に芸人の“整理”も行っていく方向だという。
「吉本には売り上げが殆どないような芸人を含めると把握できないくらいの数の所属タレントがいます。いつかブレイクして稼げばいいと、今までは所属を許していましたが、今後は見込みの無い芸人は別会社の所属とさせるようです」(民放関係者談)
さらに、すでにテレビに出演しているタレントに関しても、契約の形態を変えていくようだ。
「ここのところ急速に、専属エージェントという制度が形になってきました。極楽とんぼの加藤浩次が闇営業問題で吉本のやり方に異論を唱えた際に、『吉本と距離を起きたい』と、このエージェント制度に移行している。この制度は今まで通りにレギュラーの仕事は続けながらも、マネージメントやスケジュール管理等を吉本が一切しない、フリーランスに近いものになります。ギャラの中から吉本に支払う手数料は減りますが、なにかトラブルを起こした際は芸人本人が賠償をしなければいけないことになります」(民放関係者談)
この専属エージェントには多くの芸人が興味を示しているようだ。
「加藤と同じく『スッキリ』(日本テレビ系)にレギュラー出演する近藤春菜がエージェント契約になった。その上で、『スッキリ』の降板が決定したことから喧嘩別れも囁かれている。さらに、ロンドンブーツ1号2号の2人もこの制度に移行しているといわれ、今年は多くの芸人がこれに続く、と言われています」(民放関係者談)
しかし、吉本も芸人からのギャラの配分が少なくなることで、更に業績が悪化すると思われるが……。
「加藤には、吉本の社員が数名、会社をやめて加藤の個人事務所に移籍しているという話もある。吉本としてもリストラ費用も抑えられるし、人員整理も出来て一石二鳥なんでしょう」(民放関係者談)
さらに、このご時世で収益を上げるためにも、テレビで人気のある大物芸人に依存するこれまでのやり方から脱却しようとしているという。
「養成所のNSCを完全にオンライン化して全国各地で受講できるようにし、入学金をいままで以上に集める方針になりそうです。また、これまで力を入れてきた映画事業で培ったノウハウを受講できるようなコースも用意するようで、当面は専門学校に近いビジネスで売り上げを確保しようというところ。古参の社員や芸人からは異論が出ているようですが、生き残るためには仕方ないと経営陣は考えているようです」(民放関係者談)
苦境に立たされている吉本興業は、ピンチを笑いに変えて乗り越えることが出来るのか?
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