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日刊サイゾー トップ > 社会  > サウナでシャブは抜けるのか?

サウナでシャブは抜けるのか? 大量の発汗で陽性反応は蹴散らせない!? 巷の都市伝説を徹底調査

サウナと覚醒剤は抜群の相性?

「覚醒剤を使用しているなら、まず警察に通報しますよ(笑)。架空の話でしたら、腎不全患者が行う人工透析が一番効果的かと思います。体から血液を出して、器械で血液中の老廃物を除去、それをまた血管に戻すものですから、除去する器械に覚醒剤の痕跡を消す仕組みがあれば、もっとも効果的に覚醒剤の成分を抜くことができると思います。ただ、そのための研究開発をする医療器機会社は皆無でしょうね」

 サウナの聖地といわれる、上野「サウナ&カプセルホテル北欧」をこよなく愛する50代のサウナ愛好家は、この都市伝説を次のように推測する。

「昔、(サウナ)施設で一緒になった暴力団関係者のサウナ仲間が『今日は(シャブを)抜くために1日こもるんだ』とか言っていたのを覚えているけど、本当にサウナでシャブが抜けるかどうかはさておき、常習者たちは『あわよくば抜けてくれたら儲けもの』くらいにしか考えてなかったと思いますよ。覚醒剤を使用すると、まず尋常じゃない汗をかくから、常に水分が欲しい状況にもなるじゃないですか。つまり、サウナって覚醒剤とは抜群の相性なんじゃないかな。施設でいったら、最近閉店した豊島区の『G』とか、芸能人がよく通う港区の『A』なんかは、そうしたお客さんが集まるなんて話も耳にしたことがあったけど、みんなシャブ抜きが第一目的ではなかったと思いますよ。

 あとは『出てくる汗がザラザラするんだよ』とか『石鹸みたいな(汗の)においがする』とか会話していたのも記憶に残っているけど、僕は石鹸よりもかつお節のにおいがしたら常用者なのかな、って印象がありますね」

 結論、「サウナでシャブは抜ける」という都市伝説は、希望的観測であって、医学的見地からも不可能であり、尿検査における陽性反応も避けられないことがわかった。つまり、シャブ抜きのためではなく、大矢氏が語った「次のシャブを最高に気持ちよく射れるため」にサウナが有効活用されていたのだろう。

 現在のサウナブームにおいては、特別な覚醒感を得られる「ととのう」という専門用語があるように、賢明なる読者諸氏には「次のサウナを最高に気持ちよく訪れるため」のクリーンなサウナライフを送っていただきたい。

・「月刊サイゾー」12月号より(「サイゾーpremium」では完全版がお読みいただけます)

(文/佐藤公郎)
(協力/谷 和拾)

最終更新:2021/01/19 09:00
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