クロちゃん、『チコちゃんに叱られる!』に出ているのに『水ダウ』の毒牙から抜けられず
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‘不意によみがえる『電波少年』伝説の企画’
この日最後のテーマは「なんで二酸化炭素が増えると温暖化するの?」という疑問だった。詳しく教えてくれるのは国立環境研究所の江守正多先生だ。そもそも温暖化とは、地球の周りをぐるりと囲む温室効果ガスが増えて起こる現象だそう。というか、「温室効果ガス」って一体なに?
地球には太陽から光が届き、この光が地球を暖めている。一方、地表では太陽からのエネルギーを赤外線という形で宇宙に逃がしている。このとき、地球をぐるりと囲む温室効果ガスが宇宙へ逃げていく熱をブロックし、大気中にとどめてしまうのだ。そして今、この温室効果ガスがどんどん分厚くなって熱が溜まり、地球の気温が上がっている。この状態が、いわゆる地球温暖化だ。
でも、温暖化の元凶とも言える温室効果ガスは、実はなくては困る存在でもある。今 我々が暮らしている地球の平均気温は15℃前後。もし、仮に温室効果ガスがなくなるとそうはいかなくなる。平均気温はマイナス19℃まで下がり、人間が住むにはあまりに寒すぎる環境になると言われているのだ。
ここで、江守先生から温室効果ガスの正体を発表してもらった。名付けて「温室効果ガス 影響が大きい気体ランキング」だ。
【4位】畑などに蒔かれた窒素肥料から発生する亜酸化窒素(N₂O)。
【3位】水田やゴミ、そして牛のゲップから発生するメタン(CH₄)。世界中で飼育されている牛の数はおよそ14億9000万頭で、1頭の牛が1日に出すメタンの量は300~500リットルとされている。ということは、世界中の牛が1年間に出すメタンの量は少なく見積もっても163兆リットル。牛のゲップとはいえ、侮れない。
【2位】自動車の誕生や火力発電、工場の乱立など世界中の人々が石炭や石油、天然ガスを燃やすことで増える二酸化炭素(CO2)。
【1位】水蒸気。実は、地球にもともと備わっている温室効果のおよそ5割が水蒸気によるものと考えられている。実は、この水蒸気を増やしている元凶は二酸化炭素。人間の活動によって二酸化炭素が増えると温室効果が高まり、地球の気温が上がるのだ。すると、海が温まって蒸発する水の量が増える。空気は暖かいほどたくさんの水蒸気を含むことができるため、さらに大気中の水蒸気が増え、二酸化炭素による温暖化を加速させてしまうのだ。
ここで筆者が特に気になったのは3位だ。メタン……というか牛のゲップに注目である。かつて『進め! 電波少年』(日本テレビ系)で、地球温暖化を憂う松村邦洋がチャレンジした「牛のゲップを吸い切りたい!」という企画があった。メタンの存在を危険視した松村が己の体を盾にし、空気中に漂う前に吸引器を使って牛のゲップを吸い切ろうという内容だ。しかし、実際に吸い込もうとするとあまりの臭さにえづきまくった松村。今も語り継がれる伝説の企画だ。実は松村は、30年近く前に時代の最先端を行っていた。コロナからも回復してなによりである。
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