高橋一生に期待の眼差し『天国と地獄~サイコな2人~』が史上最高のハマり役になり得る理由
#綾瀬はるか #高橋一生 #天国と地獄~サイコな2人~
1月17日の日曜劇場でいよいよ新ドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』(TBS系)の初回が放送される。2018年『義母と娘のブルース』(TBS系)で大成功を収めた綾瀬はるかと人気脚本家・森下佳子の組み合わせであることから、本作もヒットするのではと予想されている。
本作は警視庁捜査一課の刑事を演じる綾瀬はるかと、高橋一生が演じるサイコパスな殺人鬼の魂が入れ替わってしまうという、究極のスイッチエンターテイメント。「男と女」「善と悪」が複雑に交錯し、喜劇的要素も悲劇的要素も大いに内包しながら物語は思いも寄らない方向へ向かっていく、というストーリーだ。
この作品、特に注目したいのは主演の綾瀬よりも、高橋の演技だろう。高橋が演じる日高陽斗は化学の研究者であり、若くしてベンチャーを立ち上げたやり手の経営者。表向きはスマートな好人物、しかし実際は類まれなる頭脳と知識を駆使したサイコパスな殺人鬼だ。すでに二面性のある人物が、何らかの原因で入れ替わりが起きることによって今度は綾瀬の演じる美人刑事になってしまうのだ。視聴者にとっては高橋に二重三重の倒錯が起き混乱しそうだが、違和感なくどう演じきるのか、楽しみなのだ。
もちろん、その倒錯は同時に綾瀬にも起こることなので、その難しい役をどう演じるか同じように楽しみなのだが、高橋に期待するのには訳がある。なぜなら高橋は、単純な人物像よりも、二面性のある役や何か陰のあるような役がすこぶる似合うからだ。その大人な魅力で世の多くの女性を虜にしている高橋だが、ただのイケメン役よりも複雑な背景を抱える役柄こそ、その真価を発揮する。冴えないフリーター役からスマートでツンデレ執事、痴漢モラハラ夫などなど。2019年の『凪のお暇』(TBS系)で演じたイケメンで傲慢、でも実は不器用で一途な我聞慎二の役は、誰もが認めるハマり役だった。
高橋の演技は驚くほど幅が広く、奥が深い。演じるほどに深まり、どんな役柄でも視聴者を魅了する。まさに噛めば噛むほど味が出る俳優だ。過去のどんな役でも、高橋が演じた後では彼以外にはもう考えられなくなるほど、深くキャラクターとシンクロし、やがて視聴者が愛さずにはいられない人物を作り出し、作品自体を深めて多くの共感を得てきた。
そんな高橋が殺人鬼の顔を持つスマートなやり手経営者と、女刑事役を演じる。笑顔の奥に隠された狂気を持つ人物は、言うまでもなく高橋の得意とする役どころなはず。では女性役はどうだろうか。2019年の『東京独身男子』(テレビ朝日系)では女性に振り回されオロオロ困る姿もまた印象的で、視聴者からは可愛い、愛おしいと好評を得ていた。本作でもきっと、あたふたとうろたえるキュートな高橋一生を見せてくれるはずだ。
演じるものの力量が明暗を分ける入れ替わりモノなだけに、高橋と綾瀬の高い演技力が試される作品となる。だがどこか安心して期待できるのは、高橋がいるからだろう。今回はどんな奥深い世界を見せてくれるのか、楽しみだ。
■番組情報 日曜ドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』
TBS系/毎週日曜日21時~
出演: 綾瀬はるか、高橋一生、柄本佑、溝端淳平、中村ゆり、迫田孝也、林泰文、野間口徹ほか
脚本:森下佳子
編成・プロデュース:渡瀬暁彦
演出:平川雄一朗、青山貴洋、松木 彩
プロデュース:中島啓介音楽:髙見 優
主題歌:手嶌葵「ただいま」(ビクターエンタテインメント)
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/tengokutojigoku_tbs/
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