韓国“ナマモノBL”に危機? K-POPアイドルを題材にした性的二次創作物の規制に16万人が賛同
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韓国で男性アイドルを素材とした性的な創作物「アルペス」(RPS=Real Person Slash)を規制すべきとの声が高まっている。アルペスの詳しい説明は他に譲りたいが、簡略に説明するならば、ここで言うアルペスは実存するアイドルを主人公や登場人物とした、ファンが自作する性的・同性愛コンテンツ(小説、画像、マンガ、動画)を指す。日本では「ナマモノ」といった呼ばれ方をすることもある。なお、アルペスにはサッカー選手や独立運動家を主人公にした“亜種”もあるという。後者は日本でいうところの、“戦国萌え”に近しい感覚だろうか。
アルペスは数十年も前から存在していたもので、旧来、韓国の“腐女子”が楽しむサブカルコンテンツ、もしくはファンたちの連帯を深めたり、ほとばしる欲望を抑制するための“必要悪”として位置づけられていた。ただ昨今、韓国社会では「性に対する搾取」に関して社会的関心が増大。また、営利目的でアルペスが拡散する状況が生まれており、ついに「処罰すべき」との声が上がり始めたというわけだ。
11月には、大統領府に社会問題を直訴できる国民請願掲示板に「アルペス利用者の捜査・処罰」「SNSでの流通規制」などに対応した法律や行政措置を求める書き込みが出現。2日で16万人もの賛同の声が集まるという事態が発生した。
今年1月14日には、国会議員のハ・テギョン氏に対し韓国・中央日報が取材を敢行したが、その際にハ議員は「アルペスを個人的に楽しむのは止められないが、商業的目的で利用する行為は強力に処罰しなければならない」とし、性暴力犯罪などに関する特例法の一部条項を改めた形の「アルペス処罰法」を用意していると話している。端的にいえば、今後は商業用アルペスが非合法化するということになる。
補足までに少しだけ韓国の法令について説明しておくと、韓国には「性暴行犯罪の処罰などに関する特例法」という法律がある。現行では第14条2に処罰対象を「撮影物と映像など」と規定しているが、これではマンガは規制できない。そこで処罰の対象にマンガ・イラスト・ウェプトゥーン(webtoon)などを追加し、商業用アルペスを抑止するというのが法改正の骨子となるようだ。
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