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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 命を使い切り、最期もキメて逝ったイノマー

『家、ついて行ってイイですか?』命を使い切り、最期もキメて逝ったイノマー「余命は俺が決める」

‘イノマーは死に方まで表現者だった’

 しかし、退院から5日後にイノマーの体調は悪化する。再入院だ。目が見えなくなり、痛みが体を襲う中で「ヒロちゃん、ヒロちゃん」と呼び続けたイノマー。

 そして12月19日、彼の心肺は停止した。息を引き取った瞬間の時刻は2:50。親友・江頭の名前と同じ時刻にイノマーは逝った。泣き崩れていたヒロさんは、その事実を知って笑い出す。

「そこできたか~。最期まで芸人だよね(泣)。最後の最後まで笑わせていったね(笑)。最高だわ」(ヒロさん)

 最期もキメていたイノマー。死に方まで表現者だった。ライブでの「余命は俺が決める」の言葉通りだ。死に様を受け取ったヒロさんの「そうきたか~」というリアクションに2人の関係性が表れている。ヒロさんはイノマーにピッタリの人だった。1周忌の法要を終えた後、この1年間の心境を尋ねられたヒロさんはこう答えた。

「う~ん……どうでしょうね(苦笑)。でも、1年前よりは笑えるようになったかな」(ヒロさん)

 心身ともにボロボロだったはずの2019年12月、葬儀の直後に取材を受けてくれたヒロさん。最期まで表現者だったイノマーを支えた彼女の覚悟の表れだった気がする。

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