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日刊サイゾー トップ > 社会  > 大手メディア「新型コロナで交通事故、受け入れ拒否」誤報発生!

大手メディアで新型コロナ関連誤報!原因説明せず削除で逃亡…問われる報道機関としての意義

病院受け入れ拒否報道後に削除の疑問

 病院収容所要時間は13年の54.9分をピークに減少傾向にあるが、それでも50分近い時間がかかっている。つまり、光太君のケースではむしろ、平均よりも早く搬送されていることになる。

 救急車の現場到着所要時間が平均8.7分、病院収容所要時間が平均で39.5分もかかることも確かに問題はある。しかし何故、大手メディアは光太君の病院搬送が“たらい回し”があったように報道したのか。そして、何故、それを削除したのだろうか。

「新型コロナウイルスの感染患者がいっぱいで、病院による受け入れ拒否された」とすることが、新型コロナ禍にあってニュースバリューが上がると考えたのか、それとも未確認の情報を報道したのか。

 いずれにしても、報道機関である以上、削除した理由を明確に説明することが“報道に対する信頼性”を守るためには、絶対に必要だろう。

 端くれながら報道に携わる者として、今回の件は非常に遺憾に感じる。

鷲尾香一(経済ジャーナリスト)

経済ジャーナリスト。元ロイター通信の編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで様々な分野で取材・執筆活動を行っている。「Forsight」「現代ビジネス」「J-CAST」「週刊金曜日」「楽待不動産投資新聞」ほかで執筆中。著書に「企業買収―会社はこうして乗っ取られる 」(新潮OH!文庫)。

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Twitter:@tohrusuzuki

鷲尾香一の ”WHAT‘S WHAT”

わしおこういち

最終更新:2021/01/13 16:30
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