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『フリースタイルティーチャー』Kダブのパンチラインをサンプリングしたrisano「自分が自分である事を誇る」

【完成】『フリースタイルティーチャー』Kダブのパンチラインをサンプリングしたrisano「自分が自分である事を誇る」の画像1
『フリースタイルティーチャー』(ABEMA公式サイトより)

 1月6日に新年一発目の『フリースタイルティーチャー』(テレビ朝日系)が放送された。今週の対戦カードは、Lety(BananaLemon) & DOTAMA VS yukarin(hy4_4yh) & ID成瀬瑛美(でんぱ組.inc) & KEN THE 390 VS risano(lyrical school) & サイプレス上野の2試合だ。

DOTAMA譲りのキツいディスしか引き出しにないLetyの健気さ

 第1試合はLety VS yukarin。注目はDOTAMAに指導されたLetyである。日本語、ポルトガル語、韓国語等を話せるクァドリンガルであり、レッスン開始前から期待の存在だった。しかし、いざ練習を始めると彼女が一番フリースタイルに苦戦したのだ。あまりの対応のできなさに悔しさで涙を見せたほど。果たして、本番ではどうなってしまうのだろう? 不安でいっぱいだ。

 いや、やっぱり女性は凄い。予想外にLetyのディスが容赦ないのだ。みんなから心配された彼女が、いきなりyukarinにとんでもないことを言い出した。

Lety 「hy4_4yh  yukarin15年やってきたらしい
    でも アンタの名前1回も聞いた事が無い どういう事だ それは
    15カ月連続でシングル出してるけど それも話題になってない
    歳取っただけのおばさん 頑張ってください」

 練習では泣いていたものの、さすがはDOTAMAの教え子である。本番ではバチバチにディスっていく。ただ、相手が悪かった。yukarinがとてつもく強固なのだ。躊躇なく急所を狙いにくるLetyの攻めにひるまず、余裕で打ち返す。

yukarin 「4カ国語しゃべれても マジで 
      このバトルに全然 活かせてない
      大丈夫? 温かいアナザースカイぐらいの方が
      お前 似合ってんじゃない?」

「温かい」と「アナザースカイ」で踏みながら、「話題になってない」のディスを逆手に取り「メジャーフィールドの『アナザースカイ』がお前には丁度いい。厳しいこの番組には場違いだ」とディスり返すカッコよさ。前回の成瀬戦で放ったライム「アングラに幸あれ」の立ち位置をより鮮明にするアンサーだった。

 容姿や認知度などわかりやすい要素をディスりがちのLetyに対し、yukarinはよりディープな対話を求めにいく。

yukarin 「マジ 今日このバトル もっと言う事あんだろ
      エグってこいよ 私のこの心」

Lety   「アンタの内面 全然知らねぇよ 話題になってねぇもん
      知らねぇよ アンタが誰かなんて
      どんな中身? 知らねぇよ
      そんなんだったら アンタ
      ドキュメンタリーとか作ったらいいじゃん
      アンタの中身 知らねぇよ」

 Letyは「知らねぇよ」を言い過ぎである。FORKより「知らねぇ」を言っているのではないか? それも決め台詞として使っているのではなく、言葉に詰まって「知らねぇよ」しか言えなくなっているのがバレバレだ。彼女のティーチャーはDOTAMAだ。教わったことを出そうとしたら、自ずと引き出しはキツめのディスばかりになってしまう。yukarinはそこを突いた。

yukarin 「お前 マジ不良品だな そのラップ
      マジで私 返品希望だわ お前 単品じゃ使い物になんねぇ
      私 ここでJumping」

「返品」と「Jumping」で踏みつつ、Letyの口の悪さを「不良品」と喩えたyukarinのきめの細かさを評価したい。対するLetyはそれでもキツめのディスで何とか対抗しようとした。ここまで一途だと逆に健気に見えてくる。

Lety 「身長の割に顔がデケぇんだよ 他に言う事ねぇよ」

 やはり、表層的な要素を攻撃し続けるLety。しかし、この口の悪さは度が過ぎた気がする。女性に向かって「顔がデカい」って……。yukarinは大丈夫だろうか? いや、心配は無用だった。なんと彼女、「顔デケぇんだよ」とディスられた場面をTwitterアカウントのヘッダー画像に使っているのだ。yukarinの芯と体幹の強さに脱帽だ。

 このバトルはyukarinが勝利を収めた。正直、この試合はフリースタイル VS 口喧嘩という印象だった。「おばさん」と言われたyukarinが言葉通りに人生の経験値でLetyを包み、そして圧倒したという形。yukarinはこれで2連勝だ。

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