千葉・鴨川市で市長と元市長をめぐる混乱がさらにエスカレート「利益相反疑惑」「反社交際疑惑」噴出
#千葉県 #鴨川市 #本多利夫 #亀田郁夫
2019年に発生した2度の大型台風による大雨被害の復興渦中にある千葉県鴨川市。昨年、現市長と院政を引く元市長派との対立で市政が混乱していると当サイトでも報じた(参考記事「鴨川市政混乱に不安抱える市民」)が、その後も混乱はエスカレートしている。
「3月7日に投開票を迎える鴨川市長選挙では、先月、現市長の亀田郁夫氏が出馬断念を表明しましたが、その一方で、現在“院政”を敷いている元市長の本多利夫氏が、前回の市長選で破れた長谷川孝夫氏を再度担ぎ出しているんです」(鴨川在住のフリライター)
市長の亀田氏は、昨年7月30日の記者会見で次期市長選への出馬を表明していたが、その後、自身が顧問を務める市内の企業「ケイテイエス」に対して、多くの公共事業を発注したうえ、顧問として報酬を受け取っていたことが発覚。「利益相反ではないか」との批判が高まり、先月12月4日、正式に出馬表明を撤回した。
これにより、現在、次期市長選への立候補を表明しているのは、新人で前県道路公社理事長の吉田行伸氏と、前市長の長谷氏に絞られたが、ただ、利益相反問題では亀田氏追及の急先鋒だった政策研究会「民生ビジョン」にも、ある疑惑が囁かれているという。
「『民生ビジョン』は、昨年10月に鴨川市議会議員8名で発足した政策研究会ですが、そのリーダー的存在なのが、元市職員の杉田至市議会議員です。市議会では、利益相反問題について厳しく市長を追及していましたが、長谷川氏が当選した暁には、副市長に任命される約束が出来ているという情報があるんです」(市政関係者)
さらに、長谷川氏を担ぎ出したのが、元市長の本多氏だということで、かつての騒動を知る市民から「何を企んでいるのか?」と疑念の目が向けられているという。
というのも、本多氏といえば、鴨川市のプレジャーボート係留施設「鴨川フィッシャリーナ」を管理する市の第三セクター「鴨川マリン開発」をめぐる市と漁港の対立と混乱が生じた際にも、現役市長派に問題の責任を取らせて勢力を削ぐ一方、市における自身の存在感を高めようと暗躍している疑惑が囁かれていたからだ(詳細は、前掲した「鴨川市政混乱に不安抱える市民」参照)。
さらに、今回の市長選でも、現在“院政”を敷いている状態の本多氏と、彼が支援している長谷川氏に関して、反社会的勢力との関係を告発する文書が出回っている。
その内容は、十数年以上にわたって2人が、反社会的勢力に情報提供を頼んだほか、物品購入などで協力してもらった見返りに、金銭提供をしたというものだが、前出のフリーライターは「実際に2人から利益供与を受けた反社の一人が、悪事を証言しているんです」と話す。
告発が真実なら、市政のさらなる混乱は避けられないが、こうした事態を鴨川市民はどのように受け止めるのか? 現市長や元市長周辺に渦巻くきな臭い疑惑と共に、市長選の行方に注目が集まる。
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