新型コロナで揺れる今こそ見たい『蒲田行進曲』！ 偽りを真実に変える芝居の力強さにワクワクが止まらない

俳優が感じるワクワクする映画の世界

　映画はやっぱり偽りの世界。でも、その偽りが本物になり、それに笑ったり、感動して涙している自分にハッと気付かされるんです。この作品を観ると、映画というものの価値に改めて気付かされます。

　視聴者側は、偽りの世界を本物に変えて映画を観ていると思いますが、作り手側も、偽りが本物になる瞬間が稀にあるんです。もう、その瞬間を知ってしまったら、やめられない！ 本物の瞬間に出会えることを求めて、私はこの不安定な世界で今日も生きています。

　やっぱり映画の世界はワクワクしますよねぇ。大きな撮影所に行くと、あちこちで色んな撮影をしていて、お侍さんと現代人が楽しそうに食堂でご飯を食べていたり、と思ったらリーゼントの人が歩いていたり、森のようになってるスタジオがあったり、そこに慌ただしく動くスタッフさん達がいて……そんな空間に、いまだにどきどき胸が高鳴ります。　

　年の初め、まだまだ苦しい今の状況下で、是非エンターテイメントの力を感じて頂きたい！ そんな一本です！ 是非ご覧くださいませ！

宮下かな子（俳優）

1995年7月14日、福島県生まれ。舞台『転校生』オーディションで抜擢され、その後も映画『ブレイブ -群青戦記-』(東宝)やドラマ『最愛』(TBS)、日本民放連盟賞ドラマ『チャンネルはそのまま！』(HTB)などに出演。現在「SOMPOケア」、「ソニー銀行」、「雪印メグミルク プルーンFe」、「コーエーテクモゲームス 三國志 覇道 」のCMに出演中。趣味は読書、イラストを描くこと。Twitter〈@miyashitakanako〉Instagram〈miya_kanako〉

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みやしたかなこ