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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 2021年、芸人YouTubeが「消耗戦」に突入
放送作家が人気動画を分析「YouTubeには手を出すな」9

霜降り、かまいたち、ニューヨークが突入するYouTube「消耗戦」! 鍵を握る“再生数にこだわらない”戦い方

芸人YouTubeはエレパレに続け?

 また、ニューヨークが投稿した『ザ・エレクトリカルパレーズ』というドキュメンタリー動画もおもしろい。

 吉本興業の養成所NSC東京17期在学中の生徒たちが結成したグループ「ザ・エレクトリカルパレーズ」の今に迫る2時間超の大作。再生数は73万回(1月9日時点)と強烈な数字ではないが、数多ある芸人チャンネルの中でもこれまでにない切り口だった。

 『ゴッドタン』(テレビ東京系)などを手がける同局の佐久間宣行プロデューサーも、「17期生のインタビュー構成なんだけど、ニューヨークの悪意と共感のバランスがすごいよくて。それで編集が上手いから、なんか見ているといつの間にか青春物みたいになっていく」と絶賛している。

 チャンネルが爆発的に増えた今、再生数で目立つのは難しい。ニューヨークのように企画でインパクトを残し、「あの芸人はおもしろい」と評価される方向性が良いのではないだろうか。企画で自分たちの価値を上げ、次の仕事につなげる。それがYouTubeの良い使い方という見方もできる。

 何はともあれ、2021年は昨年以上の激戦が予想される。緊急事態宣言下の巣ごもり生活は、ぜひYouTubeに注目してほしい。

谷田彰吾(放送作家)

クロスボーダークリエイター・放送作家 / TVクリエイターギルド 株式会社VVQ代表 ドキュメンタリー番組『プロ野球戦⼒外通告』『バース・デイ』、有吉弘⾏、乃⽊坂46、池上彰などのバラエティ番組を構成。YouTubeでは『上原浩治の雑談魂』などを担当。放送作家だけでなく広告プランナーとしても活動。業界の垣根を超えたクロスボーダークリエイティブがモットー

YouTubeには手を出すな

Twitter:@VVQ_SHOWGO

【VVQ】

たにだしょうご

最終更新:2021/01/11 12:00
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