横綱白鵬、新型コロナ感染で踏んだり蹴ったり…地上初「注意」はどうなる?
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大相撲、横綱・白鵬が新型コロナウイルスに感染したことが5日、日本相撲協会が発表した。これにより、1月10日の初場所出場は絶望的となったが、幸いなことに所属する宮城野部屋関係者はPCR検査の結果、全員が陰性だった。
白鵬は1月3日に嗅覚異常の症状を訴えて4日にはPCR検査、5日に陽性判定された格好だ。発熱などの症状はないが今後、入院加療する予定。三役以上では初感染者となったが、2020年11月まで3場所続けて休場していただけに、今回の一件の影響は想像以上に大きい。
角界関係者が、その事情を次のように語る。
「右膝を負傷するなど満身創痍の横綱で、20年中にあった5場所のうち、フル出場できたのは優勝した大阪場所(3月)だけでした。これに、11月の秋場所後に行われた横綱審議委員会では、横綱・鶴竜とともに、2人の休場日数が多過ぎるとして、史上初の『注意』決議を受けた。委員からも進退に踏み込んだ戦いを見せるよう、注文がつきましたがこれに白鵬は大激怒。怒りそのままに、今場所への意気込みはすさまじく、稽古では前頭の阿武咲(おうのしょう)相手に10連勝以上するなど、絶好調をキープしていた。ところが、それによって体力が一気に落ちてしまったのか今回、稽古が原因で新型コロナウイルスに感染したのではないか、との話も出ています。本人にとってはまさに踏んだり蹴ったりでしょう」
ただ、感染拡大の点において角界も心配は尽きない。
昨年4月に三段目・勝武士が初めて感染すると5月に多機能不全で急逝。その後も高田川部屋、玉ノ井部屋、立浪部屋で多数の感染者が発生。今年に入ってからも、1月1日に荒汐部屋で平幕力士ら12名の感染が判明したばかりだ。
「集団生活している上に職務上、体重超過している者が多い。そのため、基礎疾患を抱えている関係者も多く、万一感染すると重症化リスクは高い。緊急事態宣言発令の中、国技館で初場所を呑気にやっている場合ではないが、一場所数億円とも言われるNHKからの放映権料収入はバカにできない。相撲の灯を消さないためにも、無理やりにでもやり遂げないといけない苦しい事情もある」
横綱、角界とコロナ禍の戦いはまだまだ続くことになる。
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