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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 『ナイナイDAYS』矢部 「好きな芸人は相方」

『ナイナイDAYS』矢部浩之「好きな芸人は相方」 人生を出していくスタイルで回収していった伏線

「キャラ作って入る岡村さんが1番面白い」

 キャンプ場に着いた2人の話題はナイナイの今後についてだった。

岡村 「でも、よう30年間もできたなあとは思うけどなあ。俺は毎年聞いてたな。10年ごとくらいに『解散せえへんよな?』って確認して」
矢部 「あれが俺は面白くて不思議で。それを聞かれたら、俺は考えたこともない。いつ解散とか、何かあったら解散とか」
岡村 「でも、今50歳でしょ。60歳まではナインティナインかな。何があっても」
矢部 「また言うてるやん(笑)」

 そんなナイナイも過去に1度だけコンビ解散の危機があったらしい。

黒澤 「コンビ解散しようとか思ったことある?」
岡村 「一回だけ。NSCの授業料を払わなくて出入り禁止になった時だけや。俺はもうええわ、と思ってんけど、『今辞めたら負け犬になる』ってあいつが言いよった。それ以外はないな。辞めようって言うたことも、それ一回だけやし。解散しようなんて思ったことはないな」

 そして、矢部からはこんなエピソードが明かされた。

矢部 「めちゃイケが脂乗ってきたくらいで『相方、明石家さんまになるやんなあ?』って俺に言ってきてん。『俺、志村けんになるから』って、ある日突然OFFで言ってきたの」
岡村 「まあな。俺はほんま、志村さんのパクリでやってたみたいなところあるからなあ、ずっと。めちゃイケなんか特に。それしかできへんかったからなあ。そういう思いがあったんやろなあ。なんか言うといてや、注文あったら、俺に」
矢部 「注文ね。なんか……トーク番組とか自然体の仕事は無理しなくていいと思う。普通に思ったことを言ってくれていいかなあと思う。逆に、キャラ作って入る番組はもうちょっと力入れてほしいのね。俺は1番面白いと思ってるから。だって、現場でもオンエアでも絶対絶対面白いで、キャラ入ったときは」
岡村 「そんな器用にできるかな?」
矢部 「考えてみたら志村さんってそうやったなと思って。自分のコント番組ではガッと入って、トーク番組では自然体でいてはったなあって」

 正直、めちゃイケが終了した今、岡村にキャラを作らせる番組があるのだろうかと思案してもあまり思いつかない。そして、岡村が結婚を発表したときは「めちゃイケがあれば、結婚特番をやっただろう」と考えたものだ。とは言え、この番組は岡村と矢部がサッカーボールをパスしながら気持ちを伝え合っためちゃイケの企画「心のパス交換」をどこか彷彿とさせる。「お笑い芸人で好きな人は?」の問いに「相方」と答えたあの頃と同じように、今も矢部は「キャラ作って入る岡村が1番面白い」と口にした。

 実は、今回の番組ではナイナイ2人旅のVTRだけでなく、浅田真央がバク宙に、ゆりやんレトリィバァがアメリカのスタンダップコメディにそれぞれ挑戦するVTRも放送された。ということは、ナイナイに関しては“2人だけのキャンプ”に挑戦したということなのかもしれない。

岡村 「俺からは1つだけやな、矢部氏に言えることは。もうとにかく、とにかく笑ろとってくれっていう。俺が何かしたときは」
矢部 「ハッハッハッハ。まあまあ、そうね。笑わへんようになった時期があるからね」

「あんまりいい感じじゃない」時期を経て、今は距離が近付いたように見えるナインティナイン。キャンプ場で1泊し、日の出を見る2人のバックに流れていた曲がエレファントカシマシ『友達がいるのさ』だったというのが、またグッと来る。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2021/01/08 20:00
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