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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 大久保佳代子の哀愁、ギャラクシー賞レベル!?

『相席食堂』地元を訪れた大久保佳代子が晒す虚無の表情 芸人の哀愁はギャラクシー賞モノ!?

笑顔の直後に虚無の表情 察せられる大久保佳代子の半生

 大久保は酒好きだ。焼酎のソーダ割りをペットボトルに入れ、それをクイッと行きながら地元を散策する始末。

ノブ 「それやったらもう、チャンバラトリオなのよ」
大悟 「それこそ志村(けん)さんがこれやってたわ。志村さん、ロケ中はこれよ(笑)」

 さっきまで計算通りの下ネタを放っていた大久保なのに、次第に口調が舌っ足らずになってきた。明らかに酔っ払いの喋り方だ。この状態のまま、幼き頃に慣れ親しんだケーキ屋へ足を踏み入れる大久保。店頭では彼女が知る店長のご子息、つまり代替わりした新しい店長さんが客の相手をしていた。自動的にノスタルジーモードへ突入した大久保は、現店長に向けて幼き日の感謝の念を伝えた。

「ションベンかけてましたわ、レアチーズケーキに。『めっちゃケーキ!』っていう幸せを感じたのがこの店なんで」(大久保)

「レアチーズケーキにションベンをかける」というボキャブラリーが全く理解できない。アルコールのせいでタガが外れた大久保。社会性も何もあったもんじゃない。事実、店を出た彼女は完全に千鳥足になっていた。

「歩幅が麻布十番の志村さんなんよ」(ノブ)

 道端にへたり込んだ大久保は、唐突に意味不明のダンスを踊り出す。インパクトを持たせるため登場時の身なりを工夫し、パブリックイメージ通りのエロトークを繰り出した計算づくの芸人・大久保はもうそこにいなかった。完全に剥き身の大久保佳代子だ。ダンスを一通り終えた後、彼女は「ハッハッハッハ!」と声を上げて笑い、すぐにとてつもなく虚無な表情を晒した。この瞬間を見逃す千鳥ではない。

「怖っ! ふざけた後に全部出てきた、50年近い女の人生が。『めちゃイケ、片岡飛鳥、ナイナイ、極楽とんぼ。お笑いに20代、30代の全てを捧げて今、ペットボトルで焼酎飲んでる……』の顔よ」(大悟)

 急にスイッチが切れ、憂いを見せた大久保は見応え十分である。テンションが100から0へ急降下する哀愁の陰と陽。また、あの表情1つでここまで物語を作れる大悟のストーリーテリング力も恐れ入る。

「やっぱり、地元に帰ったら違う人生って考えるんじゃない? ここ(田原市)からスタートしたから『ここに高校までいたな。そこから東京出て行って色々あって今がある。でも、違う人生を歩んでたらもしかして地元で普通に主婦してるのかな?』とか。どっちが正解でもないよ。華やかな芸能界にいて楽しいけど。でも結果、今は路上でペットボトル焼酎なの(笑)」(大悟)

 衝撃の素顔を晒した後なのに、無情にもロケは続いていく。次に大久保が訪れたのは、高校時代の同級生が営む衣服店だ。勝手知ったる旧友を前にし、大久保のキレはドンドン失われていった。誰にもわからない内輪ノリのトークに終始する彼女は、芸人でもタレントでもなくただの大久保佳代子である。この惨状をスタジオにいるノブは「おもんないオバさんやん」と遠慮なく酷評した。

 大久保がこんな風になった原因はアルコールだ。しかし、アルコールは敵でもあり、味方でもある。酔いに拍車がかかった大久保は店の売り物の下着を身に着け、半裸に近い状態でカメラの前に登場したのだ。とんでもないセクシーショット! もしかすると、これはお宝映像になるかもしれない。

大悟 「ワシ、見たことない! 大久保さんはエロいことは言うけど……」
ノブ 「そう、大久保さんはトークだけなんよ」
大悟 「ガチパンティーブラジャーは他の芸人でも見たことないわ(笑)。酔うてるから覚えとるんかなあ、したことを。もしかしたら、オンエアされてすごい後悔するんちゃう?」

 さらに大久保は畳みかける。下着姿でクネクネしながら、カメラに向かって「2000円でいけますけど、どうですかぁ~?」と言い放つのだ。自分を安価で売るダメなギャグだ。番組の目論見はご破算となった。

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