プロ野球界、緊急事態宣言発令が直撃! 春キャンプはどうなる?
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新型コロナウイルス第3波の影響は、引き続きプロ野球界にも押し寄せている。1月5日に千葉ロッテマリーンズの石川歩選手がPCR検査で陽性判断を受けと発表され、同じ日には北海道日本ハムファイターズの育成ドラフト2位の斎藤伸治も同じくPCR検査で陽性と発表。翌6日には阪神タイガースの岩田稔選手が拡散増幅法による検査で陽性判定を受けた。
年明け早々で3人も陽性判定を受けた選手がいたことについて、プロ野球OBは「2月1日の春キャンプに向けて、この時期は自主トレーニングの始動タイミング。そこで検査したところわかったことだろう」と解説する。
2020年も幾つかの球団で陽性判定者、あるいは濃厚接触者が続出したことは記憶に新しい。巨人の坂本勇人選手が感染した際には球団が「微陽性」なるワードを発表、医療関係者が慌ててこれを否定するなど現場はかなり混乱していた。
7日から政府は関東1都3県で緊急事態宣言を発令したが、このエリアには読売ジャイアンツ、東京ヤクルトスワローズ、横浜DeNAベイスターズ、埼玉西武ライオンズ、千葉ロッテマリーンズの5球団がホーム球場、練習場を置くが、はたして影響はないのだろうか。
「20年4月の緊急事態宣言の時は球団施設を閉鎖していましたが、今回は自主トレーニング期間中なのでどう対処するかは非常に微妙。かといってほとんどの球場はいわゆる公共施設なので宣言発令後は閉鎖される可能性も高い。練習場所として借りていたのに使えないとなればかなりの影響がでるため、各球団とも室内練習場くらいは解放するでしょうけど、そこでクラスターが発生したら取り返しのつかないことになる。選手、関係者を含めて細心の注意を払って行動しなければならない」
さらに問題となりそうなのが緊急事態宣言発令中に関東5球団が沖縄県、宮崎県に春キャンプのため大勢で移動すること。同宣言は1カ月程度だが今後、延長される可能性もある。
「ただでさえ、他地域の往来は自粛して欲しいと政府は呼びかけているのに、その中を必要緊急な移動と解釈してキャンプ地に飛行機で動くのですから世間から批判を浴びかねません。同じ時期に九州、沖縄でスプリングトレーニングをするサッカー・Jリーグも同じことが言えます」(同)
もはやプロスポーツだからといって特別行動ができるような事態ではない。さらなる感染者拡大につながらないことを願う。
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