コロナ禍、柔道界が「強硬手段」!! 難航する五輪選考会は成功するのか?
#柔道 #五輪
柔道の世界選手権が今年6月6日から13日まで、ハンガリーの首都・ブダペストで開催されることが判明した。今年7月に1年延期された東京五輪の日本代表は14人が選ばれているが、国や地域によってはいまだに代表選考が滞っているところもあり、日程を五輪間近に設定して最後の望みをつなごうという考えのようだ。
柔道関係者によると「今回の世界選手権は、東京五輪に次ぐ重要な大会の位置づけ。五輪予選対象大会としても組み込まれているが、日本代表に選ばれている14人は現地に派遣されない見込みで、全階級、補欠に回っている選手を出す方向で動くことになりそう」だという。
すべては、世界的に新型コロナウイルス感染拡大傾向が止まらずに「春に大会を開く予定を立てても中止に追い込まれる。それならば、東京五輪までギリギリのスケジュールを組んでやるほかない」(同)と綱渡りの様相を呈している。
五輪出場権を争う各種目の世界大会、大陸予選はその半数近くがいまだに終わっていない、あるいは開催期間が未定のままであるが……ある五輪関係者は次のように悲壮感を漂わせている。
「柔道のように今後、五輪間近に無理矢理大会を開く競技は増えてくることが予想されます。陸上競技などタイムを争う種目は一発勝負なのでそれでもかまわないが、そうではない競技の選考は、どうするのか。各協会はそれほど追い込まれていますね」
同じ世界大会でも、卓球は韓国・釜山で2月28日から3月7日まで予定していた世界選手権の中止を昨年末に発表したばかり。開催地域での新型コロナウイルス感染拡大が大きく影響しているが、柔道のように「強行開催するか、中止に追い込まれるか今の時点では不明だが、やる前提で考えておかないと予定も組めない」とは前出関係者も頭を悩ませている。
平和の祭典の象徴だった東京五輪開催まで残り200日。開催地の東京では緊急事態宣言再発令を求めて自治体の首長が政府官邸に陳情し感染状況は今後も悪化の一途をたどる可能性が考えられる中で、柔道界の決断はどうスポーツ界に影響を及ぼすのだろうか。
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