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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 「Popteen」モデルの芸能界サバイバル術

“読モ”システムは消え“総選挙”で争わされる…勢いづく「Popteen」モデルたちの未来が決して明るくはないワケ

芸能界で長く太く生き残る人材が少ない理由

 では、こうした過酷な競争を走り抜いた先には何があるのだろうか。

 ここで注目したいのが、POPモと芸能界の関係だ。POPモは、レギュラーモデルになった時点でほとんどの子が芸能事務所に所属する。だが、ここで所属する事務所の方向性がライバル誌「Seventeen」のモデル、通称「STモ」と大きく異なっている。

「STモはオーディションを受ける段階ですでに事務所に所属しているケースが多い。研音やアミューズ、スターダストなど、大手プロが推したい子を売り出すための場としての機能が大きいんです。だからこそ、最近なら三吉彩花や広瀬すず、永野芽郁など、その後女優として大きく羽ばたいている子を輩出している。一方POPモは、やはりベースがギャル読モカルチャーにあることから、雑誌の中でポジションをつかんだ子に事務所が声をかけるという逆のシステムになっているんです」(前出・芸能事務所関係者)

 現在の専属モデルたちの所属事務所はオスカープロモーションやエイジアプロモーション、エイベックス・マネジメント、みちょぱも所属するSGMなど。STモの事務所と比べると、芸能界におけるパワーの点で格落ち感があるのは否めないだろう。

「STモと比べてPOPモが卒業後に息の長い活躍をしづらいのは、この点に理由があります。結局、モデルかタレント路線しか活路がないんですよね。どちらも新陳代謝が激しいジャンルなので、生き残れるのはほんの一握り。実際、益若つばさが今どんな活動をしてるか、大半の人は知らないじゃないですか。さらに、POPモが所属する中ではオスカーが大手といえますが、既報の通りタレントが大量離脱中。にこるんも退社するのではと言われています。ますます道が細くなっていくことは間違いない」(前出・放送作家)

 とはいえ、現在はSNSやYouTubeなど、セルフプロデュース力があれば自分で露出を作っていける状況だ。今や必ずしもバラエティや女優業にこだわる必要はない。インフルエンサーやブランド・プロデューサーとして、ファンを相手にするだけでも十分に稼げる状況が生まれている。益若や舟山といったかつてのカリスマもその道を選んでいる。現役世代でも、レギュモとして活躍しながらYouTubeやTik Tokで人気を博し、専属へと昇格した“ねお”のような存在もすでにいる。彼女は今春でPOPモは卒業したが、すでにYouTubeのチャンネル登録者数は98万人に達している。

 以前に比べればだいぶ清楚寄りになってはいるが、「Popteen」といえばギャル誌だ。自分が信じた道を突き進むギャルのマインドで芸能界をわたっていくことが、生き延びる秘訣といえそうだ。

(文/小宮夏樹)
※「月刊サイゾー」11月号より一部転載。全文は「サイゾーpremium」でお読みいただけます。

最終更新:2021/01/05 09:00
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