中国版には投げ銭とEC機能が付いている?──年収5億円を叩き出した10代も! 米中のTikTokでの稼ぎ方
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気になる今後のTikTok──果たして規制はどうなる?
その一方で、次記事コラムでもいくつか紹介しているが、若者が使っているアプリということもあって、時にとんでもない流行が生まれてしまうこともある。情報が抜き取られているのかどうかはともかく、こうした不謹慎動画が流行ってしまうのであれば、規制されてもいいんじゃないかとも思ってしまうが……。
このような大人たちの観点とは関係なく、ビジネス的な目線からYouTubeに移動する者も少なくない。
「TikTokからYouTubeに移るインフルエンサーが増えてきています。少し前までは『TikTokerはYouTuberより格下』というムードがあり、例えば2月にブライス・ホールという人気TikTokerが、ジェイク・ポールという迷惑系YouTuberのアシスタントに殴られるという動画を投稿して話題になったのですが、その理由は『TikTokerが調子になるなよ』とバカにされたというものでした。ただ、美容系YouTuberとして人気のジェームズ・チャールズやローガン・ポールが若手のTikTokerとコラボしたりして、最近は空気が変わってきているという印象です。
とはいえ、前述の『Forbes』のランキングが示すように、上位層は億単位の収入を得ており、今年はさらに桁が上がっている可能性もあります。もし、本当にトランプ政権によって規制されるとダメージも当然あるでしょうが、上位層は正直平気でしょう。アディソン・レイはもともと女優志望で、今後はその方面にいくと考えられますし、他のTikTokerもすでに物販などで儲けています」(古田氏)
TikTokが消滅しようと、スターとなった者たちには、さしたる影響もない。知名度がいかに金になるのか、世界が貨幣経済から信用経済へとモデルチェンジしていることを教えてくれるかのようだ。
ただ、影響がないのはアメリカの話で、日本では違う展開になる可能性もある。
「これは日本人視聴者ならではの傾向なのですが、TikTokを好きな人はTikTokというプラットフォームが好きなんです。『一度根付くと愛着が湧き、離れにくい』という国民性もあると思いますし、実際『縦長で、短い時間で面白いものを見られる』という特徴は、他のプラットフォームにはない。そのため、もしTikTokが日本で使えなくなり、好きなTikTokerが他のアプリに移ったとしても、ついていくフォロワーは多くないと思われます。ただ、私も一緒に仕事をしていて思うのですが、ByteDanceも事態をただ静観しているわけではなく、何かしらの方法で継続させていくでしょう。経済大国である中国で、ナンバーワンアプリのTikTokは資金が潤沢にあり、毎日何十億、何百億のお金が動いている。その収益を、ByteDanceは日本につぎ込んでますからね」(りんか社長)
アメリカでどのような処遇となるかで、日本での対応も変わりそうなTikTok。投げ銭機能などを含め、今後の展開に注目していきたい。
(文/柊青葉)
※「月刊サイゾー」11月号より一部転載。全文は「サイゾーpremium」でお読みいただけます。
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