「NHK紅白」2年ぶり視聴率大台回復も…足りなかったリモート演出
#視聴率 #NHK紅白歌合戦 #新型コロナウイルス #リモート出演
新型コロナウイルス感染拡大のため、番組史上初の無観客で放送された『第71回NHK紅白歌合戦』。午後9時から11時45分までの第2部平均世帯視聴率が、40.3%(ビデオリサーチ関東地区)だった。2019年大晦日放送分と比べて3ポイント上昇、2年ぶりに大台復帰を果たしたが、課題は多いようだ。
例年より15分ほど番組放送時間を短縮しNHKホール、隣接する放送センターなど歌手の出演場所を分散。一方で、事前に続出すると予想された会場外からの中継出演は「思っていたほど多くなかった。NHK側も自分たちのところで何とか出演できないか、かなりこだわって交渉した結果だと思う」(音楽関係者)という。
20年限りで活動休止した嵐や、顔出しをしないアーティストとして知られるGReeeeNがCGで「出演」するなど、演出面でもある程度のこだわりをみせたが関係者の間で指摘されているのは、やはりと言うべき迫力のなさだった。
「コロナ禍でかなりの制約がある中、あそこまで番組を作り上げたのは称賛されるべきところだとは思います。ただし、それはあくまで1つの音楽番組としての部分であって、年末の風物詩であるNHK紅白としては、やはり物足りなさは否めません。理由はお祭り感や、舞台裏を見せなかったことに尽きるでしょうね。例えば、これだけリモート技術が発達しているのですから『お家で紅白』的なものをもっと前面に出して、好きなアーティストが出演している時にはリモート観覧できるような演出や、それこそ歌手に直接エールを送るような演出ができなかったのか。
舞台裏に関しても、これまではほとんどの歌手がNHKホールからの出演でなかなかそういった演出はできませんでしたけど、今回はスタジオが複数あり、楽屋も別になった。せめて、そういったところでのやり取りを少しでも生中継、生配信できなかったのかなとは思います」(民放テレビ局音楽スタッフ)
ちなみに今回の紅白歌合戦のテーマは「今こそ、歌おう みんなでエール」。コロナ禍が続くなか、2020年大みそかの紅白も演出面において影響が出る可能性も考えられる。さらなる進化を期待したい。
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