ウマ娘、事前登録期間3年!? ついに配信日が決まったスマホゲームの流れを追う
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スマホゲーム史上最長とも言われる事前登録が続いている『ウマ娘 プリティーダービー』。このゲームはグラブルでおなじみのCygamesが開発している育成型シミュレーションゲーム。発表当初、2018年冬配信とされていたが、2020年12月現在でも配信はされていない。
この『ウマ娘 プリティーダービー』のサービス開始日が、長い沈黙を破ってついに発表された。「サイゲによるドッキリなのでは?」というコメントまで飛び交った、このゲームのこれまでの経緯をまとめよう。
『ウマ娘』は、新規IPとなるCygames肝いりのプロジェクト。スマホゲームの『ウマ娘 プリティーダービー』は、競走馬を擬人化したキャラクターが登場する育成型シミュレーションゲームで、発表当初はアイマスシリーズにも携わった石原章弘氏がコンテンツプロデューサーとして制作指揮を担当していたことでも話題になった(その後、2019年に同氏はCygamesを退社し、同ポジションを退任)。
本作発表当初は2018年冬配信予定とされ、ほどなく事前登録もスタート。しかし、同年12月に延期が発表された。その後公式発表で「配信未定」となり、2020年12月に2021年2月24日の配信開始が発表された。最初の発表から約3年の歳月を経て、ようやく配信が決まった格好だ。
本タイトルの配信は来年だが、テレビアニメやコミック、CDなどはすでに展開されており、TVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』も2021年1月4日から放送開始になることも合わせて発表されている。
『ウマ娘 プリティーダービー』は、新人トレーナーのプレイヤーがウマ娘を育成しながらレースで競い合って、最高峰「トゥインクル・シリーズ」で勝利を目指す。人気声優たちが多数参加することもあって、2018年の発表時からファンの間で話題になった。
事前登録者数は45万人を突破しているものの、複数回に渡る延期が続いた上、一時は配信未定となったことを受け、ファンたちからは諦めムードの声が挙がっていたことも事実。有志が作成している非公式のまとめページでは、あまりに公式からの情報がない期間が続いたためか、架空のゲーム内イベントを妄想してガチャ爆死するなどのトピックを掲載していたぐらいだ。
今回の配信日発表に合わせて、事前登録サイトもリニューアルされた。現在は事前登録特典として、ガチャに使用できるジュエル+ゲーム内アイテムがもらえるようになっている。
ゲームの大幅な遅れと言えば、今年は『サイバーパンク2077』も大きな話題となった。PCおよび家庭用ゲーム機向けのゲームではあるが、こちらは3度の延期を経て、8年越しでリリースされた。『サイバーパンク2077』は、ポーランドにあるゲーム会社CD Projekt REDが開発したオープンワールド型のゲームで、あのキアヌ・リーブスが登場することでも注目が集まった。
12月10日の発売以降、世界中のファンがプレイを始めた。実際、発売後3時間でSteam上での同時プレイヤー数が100万人を突破というニュースも飛び込んできたぐらいだ。しかしその一方で、おびただしい数のバグやクラッシュが報告された。
この中には特定の容量を超えるとセーブデータが壊れるという、RPGではあってはならない不具合も(現在はパッチで修正済み)。その後、返金騒動にまで発展し、日本のPSストアからも削除され、PS4版およびPS5版の購入ができない状態になるという前代未聞の流れになっている。
また、開発の本拠地があるポーランドでは、CD Projekt REDに対して集団訴訟を起こす可能性があるとの報道もある。一方アメリカでは、現地時間の12月24日に投資家を代表した集団訴訟に発展している。前述した多数の不具合や返金の被害による金銭的影響に対しての賠償を求めるというものだ。
このような状況から、一部からは「サイバーパンクではなく、裁判パンク」という皮肉も挙がっており、今後の動向に注目が集まる。一節によると、世界で800万本の予約があったとされる本作だが、この返金対応による損失もかなり大きいものになりそうだ。
現代のスマホゲーム開発は数億円は当たり前の状況にあり、『ウマ娘 プリティーダービー』に至っては配信延期も重なっており、相当開発費用が膨らんでいることが予想される。しかし、新規IPということもあり、ヒットすれば大きなリターンが見込める世界。Cygamesの手腕が問われる。
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