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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 中田敦彦だけがなぜ、爆速で成長し続けるのか
放送作家が人気動画を分析「YouTubeには手を出すな」8

中田敦彦だけがなぜ、爆速で成長し続けるのか!? 300万人を超えても登録者増加が止まらない!

20年末、吉本興業からの退所を発表したオリエンタルラジオ

 芸能人の大量参戦に沸いた2020年のYouTube界。チャンネル登録者数100万人を超えるチャンネルがいつくも誕生しましたが、お笑い芸人さんに限ると7チャンネルあります。(12月26日現在)

中田敦彦のYouTube大学:332万人
エガちゃんねる:227万人
カジサック:216万人
貴ちゃんねるず:144万人
宮迫ですッ!:126万人
しもふりチューブ:115万人
ヒロシちゃんねる:104万人

 YouTubeにおいて100万人登録を成し遂げるのは尋常じゃなく大変です。YouTube界に身を置く一人の放送作家として、本当にリスペクトします。となれば、200万人はさらに高いハードルです。芸人界では3人が達成しているわけですが、今回は「200万人以降」の成長スピードを考察してみたいと思います。すると、ただ一人300万人を突破した中田敦彦さんの希少性が浮き彫りになるのです。

 3人の達成日を見てましょう。

<100万人達成日>
①カジサック:19年7月11日
②中田敦彦のYouTube大学:19年9月3日
③エガちゃんねる:20年2月9日

<200万人達成日>
①中田敦彦のYouTube大学:20年3月21日
②エガちゃんねる:20年4月14日
③カジサック:20年5月16日

 見ておわかりの通り、200万人を突破したのは三者とも今年の春。しかし、その後の半年で大きな違いが生まれます。

<200万人突破から現在までの増加数>
①中田敦彦のYouTube大学:132万人
②エガちゃんねる:27万人
③カジサック:16万人

<300万人達成日>
中田敦彦のYouTube大学:20年10月12日

 中田さんだけが、約半年で再び100万人を上積みしています。この違いは一体何だったのでしょうか?

 まずは、「動画を見る理由」の違いです。

 中田さんはチャンネル名の通り「教育系YouTube」を表明し、動画を通して授業を展開しています。当初は日本史や世界史を中田さんの話術で笑いを交えながら解説。現在は、時事ネタやビジネス本などを題材にしています。視聴者は「学びたいから見る」わけです。

 一方、カジサックさんは「ファミリー系」「ライフドキュメント系」、江頭さんは「バラエティ系」のジャンル。大雑把に言えば「二人のことが好きだから見る」YouTubeの王道的なチャンネルです。

 つまり、中田さんのチャンネルは「誰もがターゲット」なのに対し、二人のチャンネルは「二人に興味がある人」が大前提になります。しかも、中田さんは様々なジャンルに手を出せるので、毎回そのジャンルの客層にアプローチできます。二人に比べて、リーチできる範囲が圧倒的に広いのです。初めて中田さんの動画を見た人は、満足度が高ければ「また興味のある動画が出るかもしれない」と思って登録してくれるわけです。

 そして、もうひとつの違いは動画の「賞味期限」です。

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