年越し蕎麦はカップ麺で無問題！　名店再現系の“本格”カップそば3選

　今年もいよいよ終わりが近づき、年越し蕎麦のシーズンになりました。毎年、年越し蕎麦のシーズンに合わせてカップそばが多く発売され、スーパーでは特設コーナーができている場合もあります。

　年越し蕎麦を外で味わうのはなかなか難しいご時世ですが、老舗の味、名店の味を再現したカップ蕎麦も多く発売されており、自宅にいながら楽しむことが可能です。年越しにおすすめのカップそば3品をご紹介します！

神田の老舗行列店の味をカップ麺で再現！　日清食品「神田まつや 鶏南ばんそば」

　まずは、日清食品の「神田まつや 鶏南ばんそば」220円（税別）。東京・神田の老舗蕎麦店「神田まつや」の味を再現した商品です。毎年、年越し蕎麦シーズンに発売される恒例商品で、このシーズンになると行列ができる人気店の味をカップ麺で楽しむことができます。

「神田まつや」は創業明治17年の東京でも指折りの老舗として知られ、実に130年以上の歴史があります。江戸前の蕎麦といえば、「更科」、「藪」、「砂場」の3系統が有名ですが、「神田まつや」はそれらと肩を並べるほど。木造2階建ての店舗は、東京都の歴史的建造物にも選定されています。

　つゆは、鰹節を強く効かせただしに甘み強めのかえしを合わせ、「神田まつや」の特徴である甘辛いつゆが再現されています。醤油強めの関東風のつゆではありますが、関東風で思い浮かべる真っ黒で醤油一辺倒のものではなく、醤油の風味、鰹だし、甘みがバランス良く感じられました。

　お店でも卓上に置かれている「ゆず七味」が合わせられており、七味と柚子が上品に香ります。最初はつゆだけで鰹だしや甘みを味わい、後に「ゆず七味」で変化を楽しむのが良さそう。

　鰹と甘みのつゆに合わせているのは油揚げ麺のお蕎麦ですが、弾力があって一般的な油揚げ麺に比べて中身が詰まっているように感じられます。また、醤油が濃すぎないので蕎麦の風味がはっきりと感じられるのも大きな特徴と言えるでしょう。

「鶏南ばんそば」の商品名通り、具として炭焼鶏肉とネギが入っています。どちらも大ぶりで食べ応えがあり、つゆや麺の本格感をさらに高めていました。