オリラジ藤森の“ドライブトーク”がスマッシュヒット! 2020年コロナ禍を象徴するYouTubeチャンネル3選
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キャスティングが秀逸!「ゲームさんぽ」_
「ゲームさんぽ」とは、ゲーム実況者「なむ」氏の発案したゲーム実況動画シリーズだ。livedoorチャンネルと組み、2019年からスタートした「〇〇のプロと行くゲームさんぽ byライブドアニュース」は、気象予報士・石原良純との「気象予報士×ゼルダの伝説」、精神科医名越康文との「Detroit: Become Human」など、さまざまなジャンルのプロとの実況動画は、現在100万再生以上を記録している。
ほかにも、キャバレー経営者と「龍が如く」を、一級建築士と「FORTNITE」を、ポケモン世界王者とeggモデル・編集長による「ポケットモンスター ソード・シールド」など、キャスティングの発想に唸らされる。
もちろん、キャスティングで出オチというわけではなく、その道のプロが大真面目に、そして楽しくゲームの世界をまわっていくやりとりは、思わぬ視点での話が飛び出してくることも多く、普段楽しんでいるゲームの世界の見え方が変わってくること請け合いだ。また、外出もままならない今年は、ゲームの世界で自由に歩き回るコンテンツは有る種の「癒やし」として作用したのかもしれない。
なお、なむ氏は「ゲームさんぽ」のやり方を自身のサイトで公開しており、一定のルールを守れば、だれでも「ゲームさんぽ」の動画を公開することができる。興味を持った読者は、ぜひチャレンジしてみてほしい。
<なむ氏ホームページ>
https://www.saynum.com/how2start
世知辛い現実を克明に映し出すV-LOG「よんじゅうだい独身女の生活」
日常生活を記録する定番ジャンル「V-LOG」は、セレブや芸能人だけのものではない。会社員や大学生のルームツアーや、モーニングルーティンといった、身近で参考になりそうなものも再生数が高い傾向にある。その中でも「手取り十数万円のOLの生活」的な、自身の給料を公開し上手くやりくりする様を動画にする、「節約」チャンネルも人気ジャンルである(人気になって広告などの収入を得ると「節約」する必要が薄くなってしまうジレンマを抱えているが)。
しかし、今年は「節約」を通り越して、「貧困」をテーマにする動画が目についた。「コロナが原因で会社をクビになった」「バイトを切られた」と、困窮を訴える動画も少なくはない。
今回紹介する「よんじゅうだい独身女の生活」は、家賃約5万円のシェアハウスで生活する40代独身女性が、節約レシピや仕事の愚痴、資格の勉強、そしてたまの息抜きなど、淡々とつつましく生活するさまをV-LOGとして公開している。
彼女は高卒の非正規雇用(毎月更新の契約社員)であり、新型コロナウイルスの影響もあってか、8月で契約を切られてしまった。
その後も面接をすっぽかされたり(2度も!)、契約解除なのに会社から自己都合退職扱いにされたり(会社都合か自己都合で失業保険の出る期間が違ってくる)、失業したのに年金や保険は減免されなかったりと、再就職したものの社員のパワハラがひどいなど、かなり世知辛い状況に置かれている。
そんな中でも「現実を受け止めなければならない」と、粛々と面接を重ね、資格や語学の勉強をする彼女のチャンネルのコメント欄には、「自分もうつ病で休職していました」、「面接に受かるといいですね」といった共感や応援のコメントが集まり、優しい世界となっている。
チャンネル登録者数は約7000人でありながら、10万回以上再生されている動画もある。先行きの見えない時代、同じような境遇の人や、将来に不安を抱えている人たちの支持を集めているのだろう。
元から知名度のある芸能人の大量進出によって、一般人はTikTokやライバーへと流れる傾向にあり、無名の若者が一夜にしてスターに……という「You Tubeドリーム」はもう成立しないのかもしれないと感じた1年でもあった。来年以降のYouTubeの世界はどのように変化していくのだろうか。
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