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元芸人が「M-1 2020」を徹底分析!マヂラブが見せた2つの“漫才コントの型”

審査員も公正な審査を!

 最後にもうひとつ、どうしても気になった点を伝えたい。

 点数発表後、審査員のコメントで「去年より……」「前に見た時より……」「普段から良い漫才をしている」といったフレーズが目立った。これは審査員たちが事前に出場芸人の一部についての情報を知っている上で、審査をしていることとなる。

 つまり認知される程の情報が無かったり、初登場の漫才師は不利になり、同等の審査をしてもらう為には複数回決勝に残るか普段から同じ現場にいなければいけないという事になる。それは果たして正しい審査と言えるのか?

 過去と比べての成長や、その成長に伴った努力を美談とし、審査の点数が上がることに違和感を感じている人はほとんどいないように思えたが……。

 目の前で行われている一発勝負の漫才を評価するという、正しい審査の在り方になることを願っている。

 だいぶ長いコラムになってしまったが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

 来年も実力のある漫才師たちの戦いを期待しています。

 そして、大会終了後に毎度繰り広げらえる「お笑い論争」に一言
「漫才に形を求めるんじゃないよ。うっとおしいなぁ。」

 ウエストランド風のこのセリフは僕には似合わない。すみません。

檜山 豊(元お笑いコンビ・ホームチーム)

1996年お笑いコンビ「ホーム・チーム」を結成。NHK『爆笑オンエアバトル』には、ゴールドバトラーに認定された。 また、役者として『人にやさしく』(フジテレビ系)や映画『雨あがる』などに出演。2010年にコンビを解散しその後、 演劇集団「チームギンクラ」を結成。現在は舞台の脚本や番組の企画などのほか、お笑い芸人のネタ見せなども行っている。 また、企業向けセミナーで講師なども務めている。

Twitter:@@hiyama_yutaka

【劇団チーム・ギンクラ】

ひやまゆたか

最終更新:2020/12/25 18:09
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