深夜で実現した「リアル桃鉄」に大反響! 第1弾で見えた課題とレギュラー化の可能性
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夢の実現への第一歩だったのか、それとも大いなる徒労だったのか……。
テレビゲーム史上屈指の大ヒットソフト『桃太郎電鉄』をリアルで再現した『日本一周!リアル桃鉄』(TBS系)が、21日の深夜に放送された。通称「桃鉄」は、日本全国の路線図を双六に見立て、目的地を目指すボードゲーム形式のゲームシリーズ。これまで数十種類のバージョンが発表されており、熱狂的なファンが多数存在する。
「『桃鉄』ファンなら誰もが一度は考えるのが、“リアルで桃鉄をやってみたい”という夢。ですから、プレイヤーが実際に電車や飛行機に乗って移動する今回の企画は、放送前からファンの間で大変な話題になっていました。番組では、司会の山里亮太も『石油を掘ったらやろうと思ってた』と語っており、まさに夢の実現です」(熱狂的な桃鉄ファンのライター)
挑戦したのは、菅田将暉のものまね芸人のMASAKIと、ギャル芸人のゆーびーむ☆。2人にコンピューターを加えた3人で「3年決戦モード」で対戦したが、実際にプレーし始めると、プレイヤーは過酷そのものだった。
「最初の目的地が金沢で、その後、関東地方の目的地が続いたあたりまでは、移動時間は短かったですが、MASAKIが北海道に飛んだり、島根県の津和野が目的地になったりして、移動距離が一気にダイナミックに。その後、四国への移動もあり、結局収録時間は369時間、2人の総移動距離は9000kmにも及んだそうです」(同)
放送時間は深夜で、放送時間も1時間だったにもかかわらず、ツイッターには数千件のツイートが殺到。レギュラー化や第2弾を望む声が上がる一方で、「なんか違う」「企画倒れ」という厳しいコメントも少なからず寄せられたが、企画の成否はどうだったのか? キー局バラエティ番組関係者はいう。
「放送時間が短かったので、結果的に“移動しただけ”“駅から出てきた場面を映すだけ”になってしまい、出演者が移動や待ち時間の過酷さに不満を漏らすようなシーンばかりになってしまったのは残念でしたね。基本は双六なので、一部をダイジェストにしてしまったのも興ざめでした。
ただ、ネットの反応がこれだけ大きいのは、期待の現れです。今回の番組を見ると、スポンサーがビール、保険、車、食品など、超大手の優良クライアントばかりで、とても深夜番組とは思えないラインナップでした。出演者をもっときちんと選び、待ち時間もムダにしないで、しっかり街を紹介したりして、ゆっくり時間をかけて見せ方を工夫すれば、企画として十分勝負できると思います」
第2弾が「出発進行!」となるか、YouTuberの誰かに先にやられてしまうか、ゲーム同様、まさに“早いもの勝ち”かもしれない。
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