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日刊サイゾー トップ > ライフ  > 『テレフォン人生相談』“衝撃相談”にSNS騒然

『テレフォン人生相談』スペシャルウィーク、“衝撃相談”にSNS騒然…男性「兄妹なので相性も合うっていうか」

じっくり相談し合う時点でこの兄妹は危険かも?

 恐らく、倫理観の角度で説教してもこの男性には効かない。餅は餅屋、坂井先生は法律の観点から兄妹の行いを斬った。

坂井弁護士 「今、一つ言えるのは、法律的には妹さんは結婚してますから。既婚者である女性とそういう関係を持ったら法律的な問題が生じるってわかりますよね? まして、それがお兄さんってことになるとますます非難される要素が増えます。法律的には1つ、そういう問題があるってのは頭に置いておいたほうがいいですよ」
相談男性  「はい」

 この詰め方じゃダメそうだ。明らかに響いていないもの。兄妹のリビドーの前だと法律論はあまりにも不毛。無力感しか覚えなかった。というわけで、違う角度からの説得を試みる坂井弁護士。

坂井弁護士 「あと、現場的な感覚ではあなたまだ56歳だからさ、妹さんじゃない相手をみつけるってのはないの?」
相談男性  「そうですね(苦笑)。1度離婚してしますと、なかなか次っていうのも考えにくいところがあって」

 ちょっ、妹以外考えられないのかよ! つまり、妹とセックスできるから他の女性を探す必要性がないだけに思えた。あと、妹との関係を断ち切る目的で付き合い始める女性も可哀想だ。こうなったらもう、残るアドバイスは1つしかない。

坂井弁護士 「ちょっと方向変えないとしょうがないから、そこで背中を押してもらうんだったら心理の人とかお医者さんにちゃんと相談に行ってみるとかね。そこはやっぱり、プロはプロだと思うから」

 心療内科、精神科にかかることを勧めた坂井弁護士。正直、それしかないと思う。何しろ、中学の頃からの話だ。性の歪みが半端ではない。でも、この根深さで治療は可能なのだろうか……?

 今回の相談の締めは、パーソナリティ・今井通子からのこんな言葉だった。

「心の問題だけではない、人間社会の中にいるから。そういうことも含め、お兄さんのほうから説得するほうがいいんじゃないかなと思うけど。ただそのときに、納得するまでちゃんと話し合ったほうがいいと思う。妹さんとよく御相談ください」

 いや、それはそれで心配だよ! じっくり相談し合っているうちに、なし崩し的におっ始める光景が目に浮かんでしまうのだ。もはや、会っている時点で危険。果たして、どうすればいいのだろう……?

 思うに、相談者は悩んでいるふりをしながら誰かに話を聞いてもらいたかっただけだと感じた。深刻さが全くなかったし、相談したことでより燃え上がっている感もある。兄妹にとって今回の電話はプレイだ。今は施設に入っているという2人の母親がこの事実を知ったらいたたまれないだろうな……。

 繰り返すが、『テレフォン人生相談』の放送は午前11時から。筆者は昼飯前にこの相談を聞き、思いっきり食欲がなくなってしまった。勤務中、BGMにラジオを流す会社もあるが、この放送を聞かされた会社員はみんな凍りついたと思う。テレビと違ってラジオは時間帯に関係なく、どうして好きな話題を平気で流すことができるのか? 物凄いアナーキーさだ。

 スペシャルウィークに臨むニッポン放送の姿勢は本気だった。聴取率トップを独走するTBSラジオへの負けん気、ライバル意識を感じる。あと「ここまで刺激ある内容じゃないと世間から相手にされない時代なのか?」と、少し不安にもなった。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2020/12/22 23:00
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