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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 氷室京介を独自に更新した DEATHRO

元ハードコアパンクスが氷室京介を独自に更新! DEATHROが追求する令和のJ-ROCK

キラキラしてた頃のBUCK-TICKが好き

元ハードコアパンクスが氷室京介を独自に更新! DEATHROが追求する令和のJ-ROCKの画像2

――DEATHROさんがもっとも影響を受けたアーティストは、氷室京介になるんですか?

D そうですね。人間的もしくはロックボーカリスト的な部分は氷室さんや、D’ERLANGER~DIE IN CRIESのkyoさん。サウンド的には初期のBUCK-TICKとか、ビートとメロディの感じはPERSONZとかが近いのかな。

――初期のBUCK-TICKというと?

D アルバムでいうと『SEXUAL×××××!』(1987年)とか『SEVENTH HEAVEN』(88年)あたりの、ポップでキラキラしてた頃ですね。でも、商業的に成功したのはダークな作品だし、たぶんBUCK-TICKファンのみなさんもダークサイドを求める方が多いと思うんですけど。

――『悪の華』(90年)とかですか?

D それもオリコン1位だったし、次作の『狂った太陽』(91年)で日本レコード大賞の優秀アルバム賞を取ったんですよ。さらに続く『darker than darkness -style 93-』(93年)とか『Six/Nine』(95年)あたりが一番ドープな時期で。それで大衆を引き込んでしまうんだから、特異なバンドですよね。ただ、00年に出た『ONE LIFE, ONE DEATH』とか、デビュー20周年シングルの「RENDEZVOUS ~ランデヴー~」と「Alice in Wonder Underground」(いずれも07年)では初期のキラキラした感じが戻ってきたりして。そういう過程も面白いですね。もっとも、僕は2000年代初頭以前のBUCK-TICKに関しては後追いなんですけど。

――DEATHROさんはどういう感じでBUCK-TICKに触れたんですか?

D 最初に聴いたのは95年の『Six/Nine』なんですよ。小学校の友達に大谷君というのがいて、彼の家は家具屋だったんですけど、CDがめちゃくちゃ売れてる時代だったのでCDも扱っていて。その大谷君が、親からもらったサンプル盤の『Six/Nine』を「BOØWYとか氷室が好きだったらBUCK-TICKも好きなんじゃない?」と聴かせてくれたんです。でも、さっき言ったように『Six/Nine』はすごいドープなアルバムだったので「いや、これはちょっと違うわ」となって、そこから20歳ぐらいまで聴いてなかったんですよ。

――そうだったんですね。

D で、僕がANGEL O.D.に在籍してたとき、たまたま『Mona Lisa OVERDRIVE』(03年)というアルバムを聴いて。僕は10代の頃にThe CureとかDepeche ModeとかBauhausも好きだったんですけど、その流れでBUCK-TICKを聴くと意外と共通項があるなと。しかも、そのアルバムでは1曲目の「ナカユビ」からガバテクノとバンドサウンドをミックスしたような攻めた曲やっていて。そこでショックを受けて、以降の作品もチェックしてましたね。

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