吉本、年末年始の214公演中止は“英断”か? 気が緩みだした夜遊び芸人たちへのプレッシャーも
#お笑い #吉本興業 #芸人 #新型コロナウイルス #吉本坂46
17日、吉本興業は新型コロナウイルス感染防止を理由に、12月26日から21年1月11日までの主催ライブと年末年始特別公演の214公演を中止すると発表した。なんばグランド花月やルミネtheよしもとなど14の常設劇場で行われていた午後7時以降の公演、さらに31日に予定されていた「カウントダウン同期ライブ~PREMIUN~2020→2021」を払い戻し対応するという。
「英断だ」「収益的には打撃も大きいのによく決断した」と評価を集める一方で、業界全体に及ぼす影響を危惧する声もあがっている。
「東京のコロナ感染者が800人をこえ、戦々恐々としています。吉本さんは母体がでかいから今回のような対応も可能だが、小さいライブハウスや事務所などはそう簡単に決断できないのが正直なところ。しかし、吉本が中止にするなら右へ倣えな雰囲気になりそうで(苦笑)。ここで持ちこたえないと来年以降本当に潰れる事務所やライブハウスが出てきそうだし、どうしたらいいのか……」(お笑い事務所関係者)
しかし、そもそも誰よりもコロナ感染対策に対して緩んでいたのも吉本だという指摘もある。12月上旬には吉本所属タレントで結成されたアイドルグループ「吉本坂46」の公演で、新型コロナウイルスの集団感染が発生したのも記憶に新しい。
「夏頃に芸人の感染がいくつか発覚し、吉本社内での感染対策はかなり厳しくなりました。しかし、ガイドラインをしっかり守っていたのは最初だけで、すぐに緩くなっていった。吉本坂クラスターの件では、賞レースに出られなくなったコンビもいたので、吉本はかなり重く受け止めたようです。年末年始公演中止も吉本坂の件がきっかけにもなっているでしょう。今一度緊張感を持つようスタッフにも伝えられているそうです」(劇場関係者)
感染対策が徐々に緩くなっていったのはなにも事務所サイドだけではない。しばらく鳴りを潜めていた芸人たちの“夜遊びの虫”も疼きはじめているという。
「賞レースを控えている芸人に関しては、周りも気を使って飲みに誘ったりしないんですけど、それ以外の芸人は夜な夜な街に繰り出す人も増えてきていた。もちろん絶対に飲み歩くなとは言わないけれど、朝までコースになるパターンや、大人数での会食は控えてほしいんですけどね……。今は年末年始の特番収録も大詰めの時期。もし感染したら本当に大勢に迷惑がかかってしまう。214公演中止は気が緩みはじめた芸人たちへプレッシャーをかける意味合いもあるんじゃないかと思う」(事務所関係者)
増加の一途をたどる感染者数に、エンタメ業界全体が頭を悩ませている。吉本の決断は業界にどんな影響を及ぼすだろうか。
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