トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 中村倫也の“涙目告白”が破壊力抜群

中村倫也の“涙目告白”が破壊力抜群…『この恋あたためますか』で見せた仔犬のような表情

この恋あたためますか』公式サイトより

 森七菜中村倫也の恋がついに佳境を迎えている。12月15日に『この恋あたためますか』(TBS系)の第9話が放送された。世帯平均視聴率は10.9%(関東地区、ビデオリサーチ社調べ)と初の2桁を記録し、最終回前に期待の持てる数字を叩き出した。

 北川(石橋静河)に別れを告げられると同時に、樹木(森七菜)のことが好きだと指摘された浅羽(中村倫也)は、何かを思い立ちココエブリィ本社まで樹木に会いにくる。そのことに動揺する樹木だが、浅羽の真意はまだ分からない。社長代理の神子(山本耕史)と対峙した浅羽は、会社の意向に反して動く樹木をかばって頭を下げる。その態度に、神子も考えを変え、一岡(市川実日子)から提案されていたスイーツ開発プロジェクトの復活を許可する。

 樹木も無事、開発に復帰して、新商品も上手くいくかのように見えた。しかし、元々スイーツ課出身の神子(山本耕史)の指摘は厳しかった。北川と新谷(仲野太賀)、樹木の3人は試行錯誤を重ね、ついに神子に認められる商品を作り上げていく。そんな中、樹木の携帯には浅羽からの「日曜暇か?」というメッセージが届いていた。新谷との約束があったため断わる樹木だが、商品化決定の打ち上げでそのことを知った北川と新谷は樹木の背中を押す。新谷は、浅羽に会った上で自分を選んでほしいと言う。そして、新谷は浅羽にも会いに行き、宣戦布告。しかし浅羽は「選ぶのは彼女だ」と引こうとはしなかった。

 日曜日、デートをする浅羽と樹木。趣味やペースがまったく合わないことを再確認するが、やはりお互いに惹かれてしまう二人は、さらに意識し合うようになる。しかし、樹木は新谷から返事を求められる。浅羽への気持ちに見ないふりをして、樹木は新谷とのデートに向かう。

 浅羽は移動販売車事業部立ち上げの提案を持ち、神子のもとを訪れていた。以前とは違う浅羽の態度を見て、神子は再び会社へ戻ってこいと声をかけ、浅羽はそれを誠実な気持ちで受け入れた。帰りがけにスイーツ課を訪ねた浅羽は、北川から樹木と新谷が会っていることを聞いて走り出す。まさに樹木が新谷に対して告白の返事をしようとしたそのとき、浅羽が現れる。ようやく自分の気持ちに気がついた浅羽は、目に涙をためて「俺には君が必要だ」と訴える。

 ラストシーン、これまでクールだった浅羽がついに見せた涙目の仔犬のような表情に、SNS上では「シャッチョさんのこの姿が1話からずーっと見たかった!」「こんな涙ながらに言われたら好きになるじゃん」と全面降伏する視聴者が続出していた。

 一方で、「『君が必要だ』と社長が言ったときのまこっちゃんの気持ちを代弁『あっちいけー!』」「なんでデートの場所知ってるんだよ」「新谷応援組が多すぎて本命なのに邪魔者扱いなの笑う」など、丸く収まろうとしていた新谷と樹木の関係に横入りするかたちとなった浅羽へのブーイングも。

 憎めないが、良くも悪くも我が道を行く浅羽と樹木。その二人が、常識があって良心的な周りの人たちを引っ掻き回しているともいえる『恋あた』のストーリーに、若干のモヤモヤを抱える人もいるようだ。

 今回、浅羽を会社に再登用することを決めた神子にしてもそうだが、最終回に近づくにつれて、浅羽と樹木を取り巻く周囲の人のよさは、どんどん明らかになってきている。新谷や北川はいわずもがなだが、はじめは高圧的な性格と思われていた一岡もフラットな視点の持ち主だったし、スイーツ課の三田村(佐藤貴史)は突然入ってきた樹木のことも懐に入れる面倒見のいい上司だ。だからこそ本命の二人の幸せだけでなく、全員にとって幸せといえる最終回を望む声は多い。特に、最終回を前に最悪な状況の新谷の行く末は、二人の恋以上に気になる。

 次週、最終回は『恋あた』らしい王道ハッピーエンドを迎えてほしい。

■番組情報
火曜ドラマ『この恋あたためますか』
TBS系/毎週火曜日22時~
出演:森七菜、中村倫也、仲野太賀、石橋静河、佐野ひなこ、利重剛、市川実日子、山本耕史 ほか
脚本:神森万里江、青塚美穂
演出:岡本伸吾、坪井敏雄、大内舞子
プロデュース:中井芳彦、黎 景怡
音楽:木村秀彬
主題歌:SEKAI NO OWARI 「silent」
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/koiata_tbs/

早乙女りこ(ライター)

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

さおとめりこ

最終更新:2020/12/16 19:38
ページ上部へ戻る

配給映画