ジョイマンには浜辺美波がついている。未来に種をまく『有吉の壁』
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黒柳徹子「ネズコってなんなの?」
10月16日に公開が始まった映画『鬼滅の刃』はいまだ好評公開中。その興行収入は、日本歴代1位の『千と千尋の神隠し』に迫る勢いだという。
久々の世代を超えたヒット作に、テレビでも『鬼滅』の話題が数多く取り上げられてきた。今後、「湯婆婆」「カオナシ」などのように、「炭治郎」「柱」「○○の呼吸」などが芸人のボケやツッコミのワードとして残っていくのだろうか。情報番組で道後温泉を尋ねると、『千と千尋』の湯屋の造形は道後温泉本館を参考のひとつにしている、といった情報がしばしば挟まれるけれど、『鬼滅』からもそんなテレビで多用される定番トリビアが出てくるのだろうか。
さて、11日の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)にナイツが出演。話題は先日亡くなった内海桂子さんとの思い出の他、ナイツの2人の家族の話にも及んだ。ツッコミ役の土屋伸之の母親はマスク作りに励んでおり、知り合いにも配布しているらしい。番組ではその手作りマスクの写真も紹介された。そのマスクの柄が、『鬼滅』の竈門炭治郎と禰豆子の例の服の模様。
で、このマスクについて土屋が「『鬼滅の刃』の…」と話しはじめると、黒柳は「ホントよね、模様よね」と応じた。どうやら、黒柳も『鬼滅』を認知しているようだ。テレビの創世記から画面に映り続けてきた御仁。タモリをして「動く放送博物館」と呼ばしめる黒柳は、さすが齢87歳、アラウンドナインティになっても世の中の動向に敏感だ。『鬼滅』は放送博物館入りしたといってもいいかもしれない。
だが、話がさらに進むと黒柳の『鬼滅』の知識は怪しくなる。土屋の母のマスクは、相方の塙宣之の子どもたちにも渡ったらしい。「子どもが幼稚園行く時いつも禰豆子のマスクつけて」と塙。ただ、この話に黒柳が質問する。
「ネズコってなんなの?」
さすが、「嘘はね、やっぱりできない。テレビは通用しない」と断言する黒柳(『プロフェッショナル 仕事の流儀』NHK総合、2020年9月22日)。知ったかぶりはしない。したとしても続けない。そんな黒柳に塙がレクチャーする。
「ネズコっていうのは、ねづっちの妹で。謎かけの鬼なんですけど。玉ねぎ柱とヤホー柱が今こう話してるんですけど……」
ナイツの“ヤホー漫才”のような塙のトークに、黒柳は「そういうのなの?」と笑って受け流す。流行り物について、細かい部分を突っ込まれるとよくわからない。けれどなんとなく雰囲気は知っている。そういう人をたくさん生み出すのがテレビだということを、「動く放送博物館」はまさに体現しているようだった。
山里亮太「レジで田中みな実の頭つけて『Pay Pay』って」
12日の『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)。いつものように田中みな実や弘中綾香アナウンサー、山里亮太(南海キャンディーズ)が“あざとさ”をめぐるトークをしている際、VTRで紹介された後輩が先輩の懐に入る “あざとい”テクニックを、自分も弘中に使われていると田中が話し始めた。
予約がなかなかとれない店にお寿司を食べに行こうという話になった田中と弘中。弘中は「私予約とりますよ」といって率先して動いたらしい。そんな彼女を見て、田中は「調べてくれたし電話もしてくれて、じゃあ一緒に行こうかと。ごちそうしたい気持ちになる」「かわいくてしょうがないなって思っちゃう」と語る。
そんなエピソードに、山里がツッコミを入れた。
「PayPayみたいなもんなんだ。レジで田中みな実の頭つけて『ペイペイ!』って」
新しい社会事象をどんどん取り入れながら、自身の例えツッコミをアップデートしていく山里。当然、「PayPay」といったワードもすでに手中だ。「財布みたいなもんなんだ」から「PayPayみたいなもんなんだ」への更新。レジで田中みな実の頭を読み取り端末につけて『ペイペイ!』と決済音が鳴る。そんな画の可笑しみと新規性が笑いを増幅する。
黒柳が「動く放送博物館」なら、山里は「動く笑いの現代用語の基礎知識」といったところかもしれない。
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