菅義偉“官邸”は検察と手をにぎるも「吉川元農相の逮捕」は時間の問題かーー
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やっぱりおかしいNHK受信料義務化問題
ところで、先週、NHKの人間が2人、また、私のオフィスに来た。
テレビを置いてないかと聞きに来たのである。
もう何度も来ているから、「申し送りはされていないのか」と怒鳴った。
私の部屋にはテレビの受像機はある。デジタル化される前のもので、以前も、ビデオを見るためにしか使わなかったが、今はただの箱でしかない。
粗大ごみで捨てたいのだが、めんどくさいので置いてある。パソコンでもiPadでもテレビは見ない。
前にも何度もいっているのに、性懲りもなく来るから、頭にきた。
2人には罪はないのだが、もし、私の部屋にテレビがあったら、連中は鬼の首を取ったように「受信料を払え」というのだろう。
だいたい、税金と同じように、NHKの受信料が「義務化」というのはおかしい。
テレビを持っていても、国営放送のようなNHKなど見ないという人間は少なからずいる。
NHKが赤字なら仕方ないが、ポストによれば、局員に高級を払っても内部留保が3700億円を超えるという。
濡れ手で粟の超優良企業なのに、民放と同じように、視聴率稼ぎのためにお笑い芸人を大勢出したり、愚にもつかないドラマをつくり続けている。
Nスペもこのところ見るべきものがない。
ポストで以前、菅のブレーンの高橋洋一嘉悦大学教授が「Eテレビを売却せよ」といった。前田晃伸会長は「EテレはNHKの象徴」だと反論したが、今回、高橋が、自分のいったことが理解されていない、すり替えだとして、こういっている。
「私がNHK改革として売却を提案したのは『Eテレの周波数帯』であり番組ではない。Eテレで放映している番組をネットで配信すれば、より多くの番組を配信できるから視聴者にもメリットがあるという指摘です。
前田会長らEテレ売却反対論者は私が周波数帯の売却を提案していることをわかっているのに、あたかも教育番組をなくすかのように論点をすり替えているのではないか。これに騙されて反対に同調する人が多いのだと思う」
高橋は、2%しかない視聴率のEテレは、電波という国民の共有資産が有効利用されていないので、電波オークションでEテレの周波数帯を売却し、番組はネットで配信すればいいというのだ。
そうしてスリム化し、得た資金を受信料引き下げなどに使えばいい。
ポストによると、受信料の半分以上が娯楽番組の制作費に充てられているそうだ。
ポストは「受信料を300円にせよ」といっている。報道は政府広報となり下がり、ドキュメンタリーも質が低下するなか、お笑いなどの娯楽放送局に堕したNHKに、高い受信料を払うのは、全く納得がいかないのは、私も同じである。
ところで、テレビが茶の間の主役になってきたころ、評論家の大宅壮一は「テレビは1億総白痴化する」と喝破した。今彼がいたら、「スマホを使う人間はみなバカになる」というのではないか。
新潮新書の『スマホ脳』が話題だ。著者のアンデシュ・ハンセンは精神科医でMBA保持者だそうだ。
その本によると、アップル創業者のスティーブ・ジョブズは新聞記者に、「家にはiPadはおろか、すべてのデジタル機器について、わが子のスクリーンタイム(視聴時間)を厳しく制限している」と答えたという。
マイクロソフトのビル・ゲイツも、子どもが14歳になるまでスマホを与えていなかった。フェイスブックで「いいね」機能を開発したジャスティン・ローゼンスタインは「依存性ではヘロインに匹敵する」として、保護者がわが子の使用を制限するためのアプリを、自分のスマホにインストールしていたそうだ。
ハンセンは、「IT企業のトップは子供にスマホを与えない」という。何がいけないのか?
人間の脳は危険を察知するためにドーパミンという物質を放出する。美味しそうな食べ物を前にしたとき、性的に興奮したときにも、新しい知識を増やしたり、未知の何かに期待したりすることもドーパミンを増やすのだそうだ。
だがスマホの最大の問題は、のべつまくなしに、こういう刺激を与えてしまう点だという。そうした仕組みを熟知して利用しているのが、ゲーム会社やスマホメーカー、SNS運営会社だというのである。
その結果、1日2時間以上のスクリーンタイムはうつのリスクを高めたり、睡眠障害を引き起こすという。
また前頭葉が10代ではまだ未熟なため、脳の報酬システムが命じるままにスマホに耽溺してしまい、欲望の赴くままに刺激に溺れ、「どんどんバカになってしまう」(新潮)のだ。
スマホは亡国のツールだといってもいいのではないか。
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