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大坂なおみにコロナ禍直撃! テニス業界衰退!? 報奨金見送りの“余波”

大坂なおみにコロナ禍直撃! テニス業界衰退!? 報奨金見送りの余波の画像1
写真/GettyImages

 女子テニスの4大大会の1つ、全米オープンで優勝した世界ランキング3位の大坂なおみに対し、日本テニス協会が800万円もの報奨金の支払いが見送られることが決定した。

 過去に大坂が4大大会制覇時には同額が贈られており、今回も支払い条件を満たしていた。協会側は「財政状況により、実施見送りとなった」と説明しているという。

 報奨金の扱いについて、協会の規定では常務理事会で支払いの可否を決めているが、競技関係者は「完全に新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた形。大坂については日清食品をはじめ、スポンサーCMなどばく大な収入を得ているので、すぐさま困窮することはないでしょう」と話すが、実はこの金銭的な影響は「計り知れない」と話す。

「最も影響を受けそうなのは“新星”が現れた時でしょう。スポンサー収入が満足に得られない中で、報奨金見送りとなれば遠征費用などを工面できない可能性も出てくる。何より、テニス協会自体の足元が揺れていると世間に知られてしまったことも大きい。他の競技もこうした状況が飛び火する可能性はある」

 新型コロナの経済的影響は、テニスに限らずプロスポーツ界のさまざまな面に影響を与えている。プロ野球やサッカーなどでも、移籍金問題などが勃発中だ。

 今回の出来事は、単純に大坂が報奨金をもらい損ねたというような損得勘定だけでは済まされない、重大な問題であるのだ。

最終更新:2020/12/13 14:00
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