大みそか『紅白』裏の“ダークホース”は『バナナマンのせっかくグルメ』か? TBS昨年は最下位
#紅白 #バナナマン #ガキの使い #大晦日
大みそかにゴールデン・プライム帯で放送される民放のラインナップがおおむね出そろった。『NHK紅白歌合戦』を視聴しない層にとっては、その番組が気になるところだろう。
『紅白』の裏で、10年連続で視聴率トップなのが『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日スペシャル 絶対に笑ってはいけない』シリーズ(日本テレビ系)で、近年では他局の弱体化もあり完全な独走状態。2019年は第1部で16.2%(ビデオリサーチ調べの世帯平均視聴率、関東地区・以下同)、第2部で14.6%をマークして、ほかの民放局を圧倒。今年は『絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時』のタイトルでオンエアするが、過去の実績もあるだけに民放トップの座は揺るがないだろう。
『ガキ使』を追うのが、2年目となる『ザワつく!大晦日 一茂良純ちさ子の会』(テレビ朝日系)になりそうだ。19年は第1部が10.0%、第2部が8.2%とまずまず健闘。その後、金曜ゴールデン帯で放送されているレギュラー番組の視聴率は12~14%程度をはじき出しており絶好調。固定ファンが増えているだけに、今年は昨年以上の数字も期待できそうで、『ガキ使』にどこまで迫れるか注目だ。
テレビ東京とフジテレビは例年通りの編成見込みで、テレ東は『第53回年忘れにっぽんの歌』(予定)、ドラマ『孤独のグルメ2020 大晦日スペシャル(仮)』を、フジは格闘技『RIZIN.26』を放送予定。昨年『年忘れにっぽんの歌』は7.3%、『RIZIN』は最高で5.2%(第3部)しか獲れておらず期待薄。格闘技の場合、マッチメイク次第ではあるが、一般受けしそうなカードがなく、苦戦は必至で民放ビリとなる可能性もありそう。
そんな中、ダークホースとなりそうなのがTBSだ。昨年は『SASUKE2019大晦日』を放送し、4.0%と惨敗を喫したが、今年は『バナナマンのせっかくグルメ 大みそかSP』をオンエアし、巻き返しを図る。
『せっかくグルメ』は、日本全国のおいしい“地元メシ”を紹介するグルメバラエティで、日村勇紀やゲストが旅に出て出会った人たちに聞き込みをもとに、旨いものにたどりつくという趣向。
15年4月に深夜番組としてスタートしたものの、わずか3カ月で終了。16年10月から日曜午後6時30分からの枠で復活したが、昨年3月に打ち切りになった。だが、その後のスペシャルが堅調で、4月から「日8」枠で3度目のレギュラー番組として放送開始した。
「日曜午後8時台はまさに激戦区。人気番組の『ポツンと一軒家』(テレ朝系)、『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ系)のほか、NHK大河ドラマもあります。その条件下で、ほかの局が視聴率を獲るのは至難のワザ。TBSやフジは、短期間での番組打ち切りが続いていました。しかし、『せっかくグルメ』は強力なライバルがひしめき合う中、おおむね2ケタ台を獲っています。固定ファンもついてきており、大みそかも大健闘を見せるかもしれません」(テレビ誌記者)
19年、『紅白』の裏で民放最下位となったTBS。『せっかくグルメ』で起死回生を図り、『ガキ使』の牙城を切り崩すことができるだろうか?
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